【お年玉NG】お年玉どうする!?「物価高だから」と安易な値上げが「要注意」のワケ
年始が近づき、そろそろお年玉の準備をされている方も多いのではないでしょうか。最近は物価高もあり、中には「例年よりは少し多めにお年玉をあげようかな」と考えている方もいるかもしれません。しかし安易に増額してしまうと、後でトラブルになったり後悔することもあるため注意が必要です。
子の「後ろ」には多くの親戚がいる
本来、「お年玉」というのは子どもへの贈りものなのですが、子の後ろには「親」がいます。また、その親の向こう側には「妻(又は夫)の両親」や「親戚」など、様々な人がいるのです。他の親戚の前で「母方(又は父方)の祖父母はお年玉を増額してくれたのに。」なんて、うっかり子どもの口から不平不満が飛び出してしまうと、親戚トラブルの素になってしまいます。
良かれと思って増額したら大失敗
以前、筆者は親戚の子へ通常よりも多くお年玉を包んだことがありました。相手の子どもはひとりっ子でわが家には2人の子どもがいたので、「多くもらっているから」と、安易に増額して大失敗したのです。
その子から申し訳なさそうに「いつも通りの金額でいいよ」と電話をもらってしまったうえ、翌年からわが子に頂くお年玉まで増額させてしまい、かえって気を使わせてしまいました。
お年玉の増額は周囲との調整が必要
良かれと思ってお年玉を増額したのに、トラブルになってしまっては大変ですよね。ちょっと面倒ですが、新年を平和に過ごすためにも増額を考えている場合は、周囲への相談が大切。もしそこで「例年通りで」という人がいたら、いつも通りの金額でお年玉を用意するのが無難です。
どうしても増額したいときは「お年玉」以外の形で贈るのもアリ
とは言っても、子ども達に喜んでもらいたい気持ちもありますよね。そんな時は、周囲に相談した上で、お年玉ではなく「進級祝い」や「お手伝い賃」などの形で、お金を贈ったり、買い物に付いてきてくれたからという名目で、ちょっとしたモノを買ってあげる、などの方法もあります。
悩ましい物価高のお年玉
毎年、喜ぶ子ども達の顔が見たくてせっせとお年玉の用意をしていますが、親戚づきあいを考えると、安易にお年玉の値上げはできません。ちなみに、筆者宅は親戚が多いこともあり、モメない様に祖母の提案で50年ほど前からお年玉の金額を統一しています。
未就学児 500円
小学生1,000円
中学生2,000円
高校生3,000円
大学生5,000円
少なく感じる方もいるかもしれませんが、親戚全員からもらうので、ある程度まとまった額になります。なによりこの50年、たくさんの親戚がいる中で一度もお年玉のことでモメたことがないので、この「お年玉は一律」を作った大正生まれの祖母は、やはり只者でないと、つくづく感じています。