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【富士宮市】世界で1つだけの"でんでんむし蚊取り線香" 『竹工房叶愛』の工房を直撃取材!

渡辺雅来地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

富士宮市には竹林が多いですよね。

子どもの頃は、近所のおじさんやおじいちゃんが竹トンボや竹馬などを作ってくれて遊んでもらったり、半分に切った竹の上で足踏みすると健康になると言われてお風呂上りに歌を歌いながら竹踏みした思い出があります。

今回は竹を利用して一輪挿しや竹トンボ、蚊取り線香立てなどを作っている『竹工房叶愛』さんの工房を突撃取材させて頂きました。

市内大中里にある『竹工房叶愛』さんの工房からは沼津方面にまですそ野を広げた富士山と富士宮市外を一望できる、素晴らしい景色が広がっています。

まずは、夏の必需品、蚊取り線香立ての工程を見せて頂きました。

竹を切るのは刃先が丈夫で、刃が細かい竹切り用のノコギリを使うことで、繊維が絡んでささくれにならずに綺麗に切ることができるのだそう。

やすりをかけて滑らかにした状態なのだそうですが、手で触ると竹の切り口のチクチクしたような感触はなく、すべすべです。

以前どこかのイベントで竹の一輪挿しを購入したんですが、1か月くらいで縦に割れてしまって悲しい思いをしました。

そういったことがないように『竹工房叶愛』さんでは、カットした竹に竹が腐らない、カビを出さない独自の方法を施しています。(方法は企業秘密です!)

この工程が済んだ竹は、なめらかで竹特有の青臭さがありません。

次に細い竹を削ります。

これももちろん手作業で、本体に開けた穴に合うように調整していきます。

こんな感じで、『目』を付けます。

形ができたところで、色付けをして、出来上がりがこちら!

竹で作られた『でんでんむしの蚊取り線香立て』

ミルクランドさん限定の牛柄『でんでんうし』や、キリンや水玉柄、紫陽花の絵が描かれているものなど、いろんなカラーがあって個性的でかわいいです。

蚊取り線香を取り付けるところの金属がぐるぐるにしてあるので、蚊取り線香がない時でもでんでんむしのオブジェとして飾っておけます!

また、『竹工房叶愛』さんの工程で作られたおちょこや一輪挿しは、ガラスのように透き通るようなツヤ感があり、手になじみます。

このなんとも言えない綺麗さを、写真では伝えきれないのが悔しいです。

ひとつひとつ丁寧に手作業で作られている世界で1つだけの竹細工。

オーダーメイドもできるそうです。

そして、『竹工房叶愛』さんの特殊な竹トンボも見せて頂きました。

写真では、何の変哲もなさそうな竹トンボですが…

手に取ってみると普通の竹トンボの3分の1ほどの小さな竹トンボなんです。

親指と人差し指で指パッチンするみたいな感じで飛ばすと…

左上の方を、空高く舞い上がって行きました!(見えますか?)

私も体験させてもらいましたが、初めてでもよく飛びます。高く飛んでくれるので、とても楽しくて気持ちが良かったです。(取材を忘れてはしゃいでしまいました)

富士宮の伝統や文化と結びついていると言える竹細工。

今では竹細工ができる方も少なくなっているせいか竹で遊んでいる子どもたちもあまり見かけなくなりました。

そんな中、竹という素材を利用して新しいものを取り入れながら伝統を受け継ぐ若い世代の『竹工房叶愛』さん。

サステナブルな素材としても注目されている竹を使い、次はどんなものを作り出してくれるのか楽しみです!

ご厚意で、紫陽花のでんでんむし蚊取り線香立てを頂きました。

洋風の部屋にも自然に馴染み、とっても素敵です。家の中だけでなくアウトドアやキャンプにも連れて行きたいかわいさです!

明日、7月14日、ミルクランドさんで開催されるイベントに出店されるそうなので、気になる方は足を運んでみてくださいね。

また7月21日(日)に富士市の松本区公会堂で旬の恵みたっぷり使った食事と、自然と触れ合えるような遊びもできる場所、『FUJIだれでもみんな食堂』がOPENされます。

『FUJIだれでもみんな食堂』では、カレーを食べて『竹工房叶愛』の竹弓矢で遊べるそうです。

こんなに優しくて素敵な場所があるのだと知るだけで、とてもやさしい気持ちになれました。

竹工房叶愛:オーダー・出店依頼などは公式インスタグラムから。

地域情報発信ライター・執筆家(富士宮市・御殿場市)

身近の新しい発見や、小さな幸せを探して日々バイクで放浪しながら活動しているライターです。記事を通じてみなさまの発見や幸せに繋がれば嬉しいです。趣味はバイク、ガーデニング、猫(無類の猫好き)です。

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