宮城県 日差し恋しい天気はまだまだ続く
今月初め、このYahoo!ニュースに「いつも以上に梅雨らしい7月に」という記事を寄稿しましたが、その時の予報通り、宮城県は平年以上に梅雨らしい天気が続いています。
宮城県 梅雨らしくない6月が終わり いつも以上に梅雨らしい7月に
梅雨とは言え、平年であれば4~5日に1日は晴れる日があるものですが、7月に入ってからの仙台の日照時間はわずか17.1時間。平年の3割程度にとどまっていて、特にここ10日は「日差しほぼゼロ」と言う状態が続いています。
梅雨明け平年日(7月25日頃)がまだ先とは言えそろそろ日差しが恋しくなってきました。最近、私の周りの人からも「梅雨明けはいつ頃になりそう?」と聞かれることが増えてきましたが、それに対する私の答えは「分からない」です。
梅雨寒・梅雨空の原因はオホーツク海高気圧
宮城県は、九州などのように極端な大雨になっているわけではありませんが、日差しがないのと同時に気温の低い状態が続いています。
特に今週は最高気温でも20℃に届くかどうかで、きょう16日(木)の仙台の最高気温は19.0℃止まり。7月としては8年ぶりに3日連続で20℃に届きませんでした。
この原因はオホーツク海にある高気圧です。
きょうの天気図を見ると、梅雨前線は本州の南に下がって宮城からは遠く離れていますが、オホーツク海に高気圧があります。
ここに高気圧があると、やませと呼ばれる冷たい海風が東北太平洋側に吹き込みます。オホーツク海高気圧から舌のように等圧線が南に伸びているのはやませの時の特徴で、これにより梅雨寒が続いています。
しかもこの先の7月後半もオホーツク海高気圧が現れやすい見込みです。
きょう気象庁が発表した1か月予報によると、東北太平洋側の降水量は「ほぼ平年並み」ですが日照時間は「少ない」予想になっています。
1993年の大冷夏もこのオホーツク海高気圧が原因でした。農家の方は農作物の管理にご注意ください。