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【荒川区】第41回あらかわの伝統技術展に行ってきました。荒川区の素晴らしい伝統技術が集まりました!

ChiMa地域ニュースサイト号外NETライター(東京都荒川区)

2022年7月2日(土)、3日(日)に第41回あらかわの伝統技術展が開催されました。2020、2021年は会場ではなくオンラインなどでの開催でした。第41回あらかわの伝統技術展は荒川総合スポーツセンターで実演、展示、販売が行われました。第41回あらかわの伝統技術展をレポートします。

第41回あらかわの伝統技術展は荒川総合スポーツセンターの2階が会場でした。3年ぶりの対面、実演での開催でしたので盛況でした。ワークショップなども満員御礼で若い世代の親子の来場が以前より増えたそうです。新型コロナウイルスの影響で遠方への外出が難しい時期が長く続きました。そのため地元に注目する人々が多くなったようです。荒川区には文化、芸術、風景、グルメなど素晴らしいものがたくさんあります。地元で楽しく休日を過ごす人々が多くなりました。第41回あらかわの伝統技術展もその一つでしょう。

展覧会場は各職人ブースが尾久、町屋、日暮里等の地域別に並んでいました。

展示ブースにはそれぞれの職人を紹介する小さな立て看板が置かれています。経歴などが書かれており、その伝統技術を知らない方にも分かりやすくて良かったです。

あらかわの伝統技術展は近い距離で職人の技を見学でき、気軽に話せるのが魅力です。つまみかんざしの戸村絹代氏の作業を拝見しました。小さく四角い絹をピンセットで丁寧に形作って行きます。細かい作業です。一つ一つの作業を丁寧に繰り返して美しいつまみかんざしが出来上がります。

次に紹介するのは鍛金の長澤和久氏です。鍛金とは金、銀、銅、鉄なと金属の性質を利用して、金槌や木槌などで叩いたり、延ばしたりしながら様々なものを形成する技法をいいます。

高い技術を用いた美しい作品が展示販売されていました。荒川区には高い技術を持つ職人達がいることに誇らしい気持ちになります。

あらかわの伝統技術展は高額品だけでなく、買いやすい価格の品物も用意されています。銅に銀メッキをした食器が人気でした。家庭での手入れお方法を尋ねると「歯磨き粉を使うといいですよ。」ということです。職人の方々と気軽に質問できるので伝統技術が身近に感じられます。

扇子の深津佳子氏のブースです。暑い夏は優雅に扇子で風をあおぎたくなりますね。

江戸っ子は扇子をお守り代わりに身に着けていたそうです。江戸扇子は縁起物としての意味合いがあり、贈り物や願掛けお守りとして生活になくてはならない必需品でした。

こちらは「勝ち虫」という戦国武将に好まれた柄です。「勝ち虫」とはトンボのことです。戦国武将達は後ろに向かって飛ばないので勝負事に強い柄として好み、現在でも剣道の手ぬぐい柄として定番です。

湯気あ立ち昇る様子を表した格式お高い縁起の良い柄の「立桶」の扇子です。上昇、つまりはものごとが良くなっていく様子を表しています。平安時代から使われている伝統的な柄です。お祝い事や目上の方への贈り物に良いでしょう。

第41回あらかわの伝統技術展では職人の方の講演も行われ、若い方々も熱心に聞いていました。伝統技術に興味を持つ方々が多くなるでしょう。

今回のあらかわの伝統技術展は入場者全員に団扇が配られました。小さなサイズなので鞄に入るので使いやすいですね。抽選会もあり、アンケートの答えるとガラガラを回せました。荒川区のキャラクターである、可愛いあら坊,あらみぃのシールをもらいました。子どもも大人も楽しめる充実した第41回あらかわの伝統技術展でした。

荒川区の伝統工芸技術、職人の情報は荒川区伝統工芸技術保存会のホームページをご覧ください。

地域ニュースサイト号外NETライター(東京都荒川区)

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