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エラーの一塁手をロースターから外す。この入れ替えは功を奏するのか。あと1敗でシリーズ敗退

宇根夏樹ベースボール・ライター
アレックス・キリロフ(ミネソタ・ツインズ)Oct 8, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ディビジョン・シリーズの第4戦を前に、ミネソタ・ツインズは、ロースターを入れ替えた。一塁手のアレックス・キリロフを外し、外野手のバイロン・バクストンを加えた。

 キリロフは、右肩の具合がよくないらしい。今シーズンは、7月下旬に右肩を痛め、1ヵ月以上にわたって故障者リストに入っていた。完治していなかったのか、再発したということだろう。故障者が出た場合、コミッショナー事務局の承認を受ければ、シリーズの途中でもロースターの変更はできる。

 ここまでのポストシーズンは、5試合で9打数0安打、2四球、4三振だった。また、ディビジョン・シリーズの第3戦では、手痛いエラーを犯した。

 1回表、1死一塁の場面だ。ヨーダン・アルバレス(ヒューストン・アストロズ)の打球は、一塁のベース上に差し出したキリロフのグラブに触れることなく、抜けていった。捕っていても、3-6-3の併殺にできていたかどうかは微妙ながら、少なくとも、2死二塁にはなっていたはずだ。

 だが、一塁走者のホゼ・アルトゥーベは三塁へ進み、アルバレスは二塁に達した。そこから2連打、カイル・タッカーのシングル・ヒットとホゼ・アブレイユのホームランで、アストロズは4点を挙げた。

 ツインズは、シリーズ2敗目を喫した。

 一方、バクストンは、7年1億ドルの契約2年目も、例年どおり、故障に泣かされた。現在も、右太腿裏の状態は万全ではないようだ。第4戦のスターティング・ラインナップには、名を連ねていない。

 昨シーズン、バクストンは、92試合で28本のホームランを打った。今シーズンは、85試合で17本塁打だ。4月下旬には、8試合で5本塁打を記録している。

 第4戦に敗れると、ツインズは敗退となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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