早くもシーズン30本目のホームラン。ただ、史上7人目の前半戦35本塁打には壁が立ちはだかる
7月1日、クリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)が、シーズン30本目のホームランを打った。これは、今シーズンの一番乗り。2週間前に「オールスター前に30本塁打以上でも、その半数近くは本塁打王のタイトルを手にしていない」で紹介したとおり、オールスター・ゲームの前に30本到達は、史上29人目(延べ37人目)だ。
あと6試合で5本のホームランを打てば、史上7人目の前半戦35本以上となる。容易ではないものの、不可能な本数ではない。イェリッチは4月15~20日に、6試合で8本を記録している。
ただ、イェリッチのホームランは、ホームで21本、アウェーで9本だ。4月の固め打ちも、ホームの6試合だった。シーズン30本目はアウェーで打ったが、ここからオールスター・ゲームまでの試合も、すべてアウェーで行われる。シンシナティ・レッズがホームとするグレートアメリカン・ボールパークで3試合、ピッツバーグ・パイレーツのPNCパークでも3試合。両球場とも、ここまでは4試合でホームラン1本ずつだ。オールスター・ゲームまでに3本を積み上げ、33本として歴代トップ10(8位タイ)に入るかどうかが、現実的なラインかもしれない。
なお、前回のリストは、1964年1954年のウィリー・メイズから2017年のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)まで、30本に到達したシーズン順に並べた。本数のトップ5は、1位が39本のバリー・ボンズ(2001年)、2位タイが37本のレジー・ジャクソン(1969年)とマーク・マグワイア(1998年)とクリス・デービス(2013年/ボルティモア・オリオールズ)の3人、5位タイが35本のケン・グリフィーJr.(1998年)とルイス・ゴンザレス(2001年)の2人だ。その後ろには、7位に34本のフランク・ハワード(1969年)、8位タイに33本のロジャー・マリス(1961年)ら5人が続く。