浦和西が浦和勢全国三連覇 元日本代表監督もOB【サッカーの街・浦和ヒストリー】(さいたま市浦和区)
110年以上の歴史がある埼玉・浦和のサッカーの歴史。旧浦和市内にある浦和四校(浦和高校、浦和西高校、浦和市立高校、浦和南高校)だけで、21回の全国制覇をする歴史的偉業を成し遂げている。前回の埼玉県立浦和高校から、後を追うように台頭してきたのが浦和県立浦和西高校だ。
埼玉師範学校蹴球部の元部長だった藤浪武三監督が就任すると、創部以来「打倒浦高」を合言葉に生活指導と規律で結束したイレブンが活躍。昭和31年度には、後にメキシコ五輪銅メダリストとなる鈴木良三さん、ユース日本代表の田村公一さんらが主力となり、埼玉県予選を勝ち抜くと、第35回全国高校サッカー選手権でも次々と強豪高校を倒して、準決勝では本命の藤枝東にも競り勝ち、決勝戦では日立一高を3-2で破って、初制覇。33回、34回の浦和高校連覇に続き、浦和勢の選手権三連覇を達成した。
浦和西高校サッカー部OBにも、数多くのサッカー界で活躍する選手たちがいるが、日本サッカー殿堂入りを果たしているのは、前述のメキシコ五輪銅メダリストの鈴木良三さん、そして日本代表監督を務め、ワールドカップロシア大会を指揮して、現在はタイ代表監督を務めている西野朗さん、現在、日本サッカー協会理事・審判委員長の黛俊行さんも浦和西高校サッカー部OBとして活躍。現在も日本サッカー界を支えている。