読売が日本シリーズに進出すれば、パのどちらが相手でも11度目の対戦
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現在、日本シリーズの対戦カードは、4通りに絞られている。そのなかでも、最も可能性が高いのは「読売ジャイアンツ対福岡ソフトバンクホークス」だ。両球団とも、日本シリーズ進出に王手をかけている。
このカードは過去に10度あり、「読売対埼玉西武ライオンズ」と並び、最も多い。読売が今年の日本シリーズに進めば、どちらのカードでも単独最多の11度目となる。
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両カードのこれまでの結果は、対照的だ。福岡ソフトバンク(南海/福岡ダイエー)が読売を下して優勝したのは、南海時代の1度、1959年しかない。このシリーズでMVPを受賞した杉浦忠は、4試合すべてに登板して4勝。第1戦の先発8イニングと第2戦の救援5イニングに続き、第3戦(延長10回)と第4戦は完投した。合計32イニングは、シリーズ全体(南海の守備イニング)の86.5%に当たる。
一方、読売と対戦した10度の日本シリーズで、埼玉西武(西鉄/西武)は7度優勝している。
もっとも、福岡ソフトバンクが日本シリーズで読売と対戦したのは、福岡ダイエー時代の2000年が最後だ。21世紀に入ってからは、顔を合わせていない。2003年以降、福岡ソフトバンクは日本シリーズに6度進出し、いずれも優勝を飾っている。この進出回数は21世紀の最多だ(2位は、読売、北海道日本ハムファイターズ、中日ドラゴンズの5度)。また、千葉ロッテマリーンズと東北楽天ゴールデンイーグルスも、21世紀に進出した日本シリーズですべて優勝しているが、その回数は、2球団を合計しても福岡ソフトバンクの半分にしかならない。
なお、1980年代の後半から1990年代の前半にかけて、読売と西武が対戦した3度の日本シリーズ(1987、90、94年)には、現在、読売、福岡ソフトバンク、埼玉西武でそれぞれ監督を務める、原辰徳、工藤公康、辻発彦が、3人とも選手として出場した。1987年のシリーズMVPは、前年に続いて工藤が受賞したが、原は2本塁打のうち1本を工藤から打った。