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「あれ?涼しい?」は一時的!関東など厳しい暑さ戻るのはいつ?東海以西は猛暑日多く:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
4日9時の予想天気図(気象庁HPより)。前線の北側に乾いた空気の高気圧。

昨日3日は北海道から関東にかけて、ここ数日比べると一気に気温が下がったところもあり、4日も東京などで30度を下回る予想ですが、この「涼しさ」は一時的で、長続きしません。

3日の時点で東海以西では猛暑のところがありましたが、このさきは関東や東北でも厳しい暑さが戻って来そうです。

今後の気温と、沖縄に近づく可能性のある熱帯低気圧(または台風)の見通しも含め気象予報士が解説します。

北ほど「秋」の空気に

4日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。
4日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPを元に作成)。

4日は全国的に見ると晴れるところが多く、特に北海道や東北では大陸から移動してきた高気圧に覆われてカラッとした陽気になりそうです。

関東周辺など一部は雨が降ったり止んだりしますが、最新の予想では、上図ほど雨は降らない見込みです。

東北~関東の「秋」は今日まで…週末〜週明けは沖縄で熱帯擾乱の影響も

週間予報(気象庁HPを元に作成)。
週間予報(気象庁HPを元に作成)。

明日5日(木)になると仙台・東京ともに30度以上の真夏日となり、さらにその後は東京で猛暑日一歩手前の気温が予想されるなど、「夏」が戻ってきたような暑さになりそうです。

一方で名古屋や大阪、福岡では連日35度前後の最高気温が続くでしょう。

そして6日(金)以降は沖縄で雨マークが並んでいますが、週明けにかけて予報が変わりやすくなっています。熱帯低気圧または台風(=熱帯擾乱)の影響を受ける可能性があるものの、熱帯低気圧がかなり発達する予測が出たと思ったらあまり発達しない予測に変わったり、あるいは沖縄に近づく前に動きが遅くなったりと、先が読みづらい状況です。

ただ、筆者の記事でくり返しお伝えしている通り、まだまだ台風が発生しやすい時期ですので、日頃から備えをしておきましょう。

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気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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