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母校・明治大学優勝に「羨ましい」。梶村祐介、日本代表逆転選出へ。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
11月のロシア代表戦でデビュー。(写真:アフロ)

 2018年秋にラグビー日本代表入りした梶村祐介が、2019年のワールドカップ日本大会出場に向けアピール。2月2日には岐阜メモリアルセンター長良川競技場で、トップリーグ選抜の一員としてフランスのASMクレルモン・オーヴェルニュと対戦する。

 明治大学卒のセンターで、報徳学園高校3年時に日本代表の練習生となるなど10代の頃から注目された。今季はトップリーグのサントリーで開幕からレギュラー入りし、テストマッチ(代表戦)デビューを果たした。もっとも、9月からのワールドカップに向けたトレーニングスコッドからは外れ、その予備軍にあたるナショナル・デベロップメントスコッド(NDS)にラインナップされる。

 1月某日、今年日本一に輝いた母校と自身について語った。

 以下、共同取材時の一問一答の一部(編集箇所あり)。

――まず、大学選手権の話題から。梶村選手4年時に準優勝だった明治大学が優勝しました。

「嬉しかったですね。羨ましい、いいなと思いました。(決勝戦が終わった瞬間)メンバーがノンメンバーのところへ駆け寄る。去年は、(勝った)帝京大学がそうしているところをグラウンドレベルで見たので。優勝したチームにしかできないことだな、と見ていました」

――田中澄憲監督は、梶村選手在学時からヘッドコーチを務めています。いまのチームは、何がよくなって優勝したと感じますか。

「トレーニングに対する姿勢。また、僕は1年生の頃から優勝したいと思っていましたが、ずっとファイナルに行けていない。だから優勝するにはどうすればいいかが誰もわかっていなかったと思うんです。ただ去年、決勝に行ったことでファイナルがどういうゲームになるのかを知れたのが大きかったと思います。決勝に出たメンバーが多く残りましたし、経験値という意味では(準優勝した)天理大学さんより上だったと思います」

――ファイナルは特別。

「メイジも決勝に向けたストラクチャーは用意していたと思いますけど、最後はどれだけいつも通り、ファンダメンタル(基本)を出せるか。1年間の積み重ねを出せたチームがファイナルで勝てる」

――ここからは、ワールドカップの話題を。トレーニングスコッドの一員からは外れていますが。

「自分の実力はわかっている。トレーニングスコッドからは外れて当然だと思う。NDSという形で入っているので可能性は本当にゼロではないですが、トレーニングスコッドに入るには自分の力を上げなくてはいけない」

――2月4日、ワールドカップトレーニングスコッドキャンプが本格始動します。こちらにNDSの選手が加わる可能性もありますが。

「まだ僕も全員、聞いてなくて。NDSのなかでも全員が呼ばれるわけじゃない。(1月におこなわれていた)カップ戦のパフォーマンスを見てということだと思います。(首脳陣は)こちらの強みはわかってくれていると思うので、自分の弱いところ、成長したところ――ディフェンスの部分では、アピールしていきたいです」

――登録ポジションはウイングとなっている。

「あれ、間違っているんじゃないですかね。僕と山中(亮平)さんがウイングだったので『ウイングなんですか』『わからん』と。合流したらそれ(ウイングでのプレー)はないと思うんですけど、心構えはしておきます」

 2月2日の試合では、リザーブスタートとなる。

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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