自分中心な子を変える効果的な方法3選
「あの子のブロック、取っちゃダメ!」「順番を待ってね!」
毎日のように言い聞かせているのに、相手の気持ちを考えられない我が子。保育園の先生からも「お友達とトラブルが多くて...」と言われ、心配が尽きません。
でも、4年生の担任をしていて気づいたことがあります。思いやりの気持ちは、日々の小さな積み重ねで育つのです。今回は、自分中心な子を変える効果的な方法を紹介します。
■自己中心的な子が困っていること
小学校での勤務経験から見えてきたのは、「相手の表情から気持ちを読み取るのが苦手」「自分の気持ちを言葉にできない」「『待つ』経験が少ない」といった特徴。叱られてばかりで、自信をなくしている子も多いんです。
それなら、明日からできることから始めてみませんか?
1.「気持ちカード」で感情を見える化
クラスで大活躍なのが、「うれしい」「かなしい」「いらいら」など、感情を表した表情カードです。「今、どんな気持ち?」と聞くと、言葉で表現できない子も、カードを指差して教えてくれるようになります。
効果的な声かけ例
「お友達、泣いてるね。カードで気持ち教えてくれる?」
「〇〇くんの顔、にこにこだね。嬉しいことあったのかな」
NGな声かけ例
「また人の物取ったの!」
「いつも自分のことばっかり!」
2.「あと何人」で待ち時間を楽しく
ブランコ待ちの行列で使っている「待ち番号札」といった実践を先輩の先生に聞いたことがあります。「あと3人」「あと2人」と、目で見て分かると、不思議と待てるんです。家でも、タイマーを見ながら「待つ」練習をしてみてはいかがでしょうか。
効果的な声かけ例
「2人終わったら、次は〇〇ちゃんの番だよ」
「3分待てたの?すごーい!」
NGな声かけ例
「また順番抜かしして!」
「どうして待てないの!」
3.「お手伝い当番」で優しさ育て
教室で困っている子を見つけて手伝う「やさしさ探偵」が、子どもたちに大人気です。家でも「今日の妹のお世話係」など、誰かの役に立つ経験を大切にしてみましょう。
効果的な声かけ例
「弟の靴下、取ってあげたの?素敵!」
「そうそう、お友達困ってたら声かけてね」
NGな声かけ例
「周りが見えてないのよ」
「もっと人の気持ち考えなさい!」
まとめ
思いやりって、注意されて身につくものじゃないんです。今回紹介した「相手の気持ちに気づく」「待つ練習をする」「誰かの役に立つ」の3つを毎日少しずつやってみましょう。
うちのクラスの子も、半年かけて少しずつ変わってきました。焦らず、子どものペースで育てていきましょう。
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