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間も無くゴング! 14勝同士の若手ライト級サバイバルマッチ

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Amanda Westcott/SHOWTIME

 今夜、フロリダ州オーランドで行われるライト級10回戦は、SHOWTIMEが若手を売り出すための育成枠として設けた番組で中継される。その名も「The New Generation」。

 メインイベンターに抜擢されたのは、14勝(8KO)無敗1分けのジャマイン・オルティスと、14勝(7KO)1敗のナヒアー・アルブライト。

 オルティスは134.25パウンド、アルブライトは134パウンドで前日計量をパスした。

Amanda Westcott/SHOWTIME
Amanda Westcott/SHOWTIME

 オルティスは言った。

 「自分の試合は、いつだって相手がダメージを負う。俺は無敗だから、これまでに何人もの選手が傷付いてきた。アルブライトは巧いボクサーだ。アウトボクシングも打ち合いも出来る。ベストな自分を作り上げることが、この試合の課題だった。俺は技巧派として、正確な動きが出来る。明日の試合を楽しみたいと思う。相手が打ち合いを望むなら、それもいい。仕留めやすくなるから。

 リングの外にも興味をひく多くの事柄があるが、自分はボクシングに100%をつぎ込んでいる。余所事は何も考えちゃいないんだ。この試合に勝って、ライト級で世界ランキング10位以内に入り、同級のトップファイターであることを人々に知らしめたいね」

Amanda Westcott/SHOWTIME
Amanda Westcott/SHOWTIME

 アルブライトも述べた。

 「この試合の為に、人生の全てを注いできました。今、この場にいることが信じられません。非常にエキサイティングな時間をもらっています。SHOWTIMEで自分の才能をお見せすることが楽しみで仕方ありません。

 オルティスを破壊してやりますよ。判定勝ちなど狙いません。殺すか殺されるかの試合になるでしょう。印象的な内容で彼を下し、ライアン・ガルシアやローランド・ロメロ戦を実現させたいですね。今年の終わりか、来年の初めには、そういう名前のあるタフな選手とやりたいです。自分が次のステージに進むためにね」

 激戦区となってきたライト級で、ひとつ階段を上がるのはどちらだろうか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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