セーブ王の息子2人がメジャーリーグ初登板。先月は33歳の兄、今月は26歳の弟
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5月12日のダブルヘッダー1試合目、ニック・ゴードン(ミネソタ・ツインズ)は、9回表のマウンドに上がった。先月の12日には、兄のディー・ストレンジ-ゴードン(ワシントン・ナショナルズ)も、8回裏に投げている。
2人とも、それまでにメジャーリーグで登板したことはなかった。彼らは、どちらも野手だ。33歳のディー――登板の10日後に34歳の誕生日を迎えた――は、今シーズンがメジャーリーグ11年目。26歳のニックは、昨年5月にデビューした。
彼らの父であるトム・ゴードンは、投手だった。1988~99年と2001~09年にメジャーリーグで投げ、138勝と158セーブを記録している。カーブを決め球とし、ボストン・レッドソックス時代の1998年には、リーグ最多の46セーブを挙げた。
兄のディーは、父のようには抑えられなかった。打者8人に投げ、3点を取られた。二塁走者がホームでアウトにならなければ、イニングはさらに長引いていた。一方、ニックは1イニングを4人で終わらせ、得点を与えなかった。
父のトムは、他のポジションにはついていないが、1990年に代走として1試合に出場している。ただ、盗塁王を3度獲得している息子のディーと違い、盗塁は試みていない。
ニックも、スピードのある選手だ。2015年にはAの120試合で25盗塁、2018年はAAとAAAの計141試合で20盗塁を記録している。登板した日の2試合目には、右中間へ飛んだ打球に向かい、センターのポジションから94フィート(約28.7m)を疾走し、最後は頭からダイビングして捕球した。
なお、トムは1986年のドラフト6巡目・全体134位、ディーは2008年の4巡目・全体127位。ニックは2014年の全体5位だ。