意外と知らないHSPの「友人が少ない」悩みの解消法とは?
こんにちは!精神科医のしょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、インスタにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
「友達付き合いが苦手」「一人でいる方が気楽」というHSPさんは多いと思います。
HSPさんは繊細な気質を持っているため、他人の感情の機微にも敏感で、あまり多くの人と関わると疲れてしまうのです。
一人の時間を楽しめることはHSPさんの長所でもあるのですが、中には「友達が他の人より少ない」「友達がいなくて孤独を感じる」という人もいるのではないでしょうか?
今回はHSPさんの友達付き合いが苦手な理由と、友達が少なくて悩みへの解消法について紹介していきます。
HSPが友達付き合いが苦手な理由
気を遣いすぎてしまうから
HSPさんは他人の心の変化にとても敏感で、意識していなくても色んなことに気がつくので、友達に対しても気を遣いすぎてしまう特徴があります。
人の気持ちを察する能力にも長けているため、遊んでいる友達がいつもより元気なさそうにしていると「楽しい話題を振らないと」という気持ちになるのです。
配慮ができて心優しい性格を持っているのはHSPさんの良いところなのですが、気を遣いすぎていつの間にか自分だけが損な役回りを引き受けていた…なんていうことも。
友達という形に囚われてしまうから
「友達だから連絡はこまめにしなければいけない」「友達の悩みは絶対に聞く」というような友達の形に囚われていませんか?
HSPさんは真面目な性格ゆえに「良い友達とはこうであるべき」という考えに陥りやすいのですが、この友達という形に囚われていると息苦しさを感じてしまいます。
そうなると次第に友達と会うのが億劫になり、連絡も疎遠になってしまうなどギクシャクした関係になってしまうことも。
友達と良好な関係を築くためのメンタルを保つことが、HSPさんにはとても難しく感じてしまうのです。
友達のペースに合わせすぎてしまうから
HSPさんは空気を読むことや人に合わせることが他の人よりも得意です。
しかし、その気質が災いして過剰に友達に合わせすぎてしまうことがあります。
興味がなくても友達のショッピングに付き合ったり、友達の都合で待ち合わせ場所や時間を決めたり、愚痴を聞かされたり……。
HSPさんは断りにくい性格の人が多いので、友達からの誘いに乗って後悔することもしばしば。
友達のペースに合わせているとストレスが蓄積され、友達付き合いに嫌気が差してしまいます。
興味のないことでも友達に勧められたら断れない
友達だからといって趣味や好きなものが全く同じというわけではありませんよね。
友達から映画や音楽、本を勧められたときに、興味がなかったとしてもなかなか断れずに受け入れてしまう人も多いのではないでしょうか。
HSPさんは感受性が豊かでとても繊細なので、重苦しいストーリーや騒がしい映像、激しい音楽があまり好きではない傾向があります。
しかし、断りきれず勧められるがままに受け入れてしまうので苦痛を感じてしまうことも。
その上相手の感情を察することにも長けているので、「面白かったよ」というような相手が求めているような感想を言ってしまい誤解を受けてしまいがちです。
友達もハマってくれたんだと勘違いして、ますます趣味を押し付けられてしまう可能性があります。
友達が少ないからこそ人生が充実する理由
他人と比べる機会が少なくなる
HSPさんは他人のことをよく観察しているので、無意識に自分と誰かを比べてしまい落ち込む傾向があります。
友達がたくさんいると、楽しい反面どうしても他人と比べる機会が増えてしまうものです。
友達の持っているものを羨ましく感じたり、学歴や容姿など比べるものが沢山あると疲れてしまいますよね。
しかし、友達が少人数であれば他人と比べる機会も自然と減ります。
他人と比べる機会が減ることで落ち込むこともなくなり、自分の内面と向き合う時間を作ることができます。
トラブルに巻き込まれることが少なくなる
友達が多いということは色々な考えを持つ人との繋がりが多いということに繋がります。
人付き合いには大なり小なり揉め事が付きものなので、喧嘩や仲間はずれなど友達とのいざこざに巻き込まれる可能性が十分にあります。
マウントを取ってきたり、何でこんなことを言うんだろう?というような他者の心ない発言に振り回されて、落ち込むこともあるかと思います。
トラブルや人間関係の悩み事を解消するには時間もかかりますし、精神をすり減らすことになりますよね。
しかし、友達が少ないと必然的にトラブルに巻き込まれる機会も減ります。
人に振り回されずに自分一人の時間に集中できるのは大きなメリットになります。
自分の時間を大切にできる
友達が少ないと時間とお金の浪費が減るので、その分自分の時間が増えます。
たとえ多くの友達が居たとしても、付き合いでご飯や遊びに行くなどお金を使わなければいけない場面が多くなると負担になってしまうことも。
さらに、性格も趣味も友達の数ほど千差万別、それぞれ違うものです。
HSPさんは広く浅く関係を作るよりも、狭く深く付き合う方が向いているので、友達が多くいるとその一人一人と向き合うことに苦痛を感じてしまいます。
少人数の友達であれば関係を保つことが楽になり、さらに一人の時間も確保できるのでHSPさんにとってメリットが大きいです。
友達が少ないことで不安になってしまうときは
友達の人数が多ければいいというわけではない
交友関係が広い人や友達が多い人を見て「羨ましい」と感じていませんか?
しかし、よく考えてみてください。
友達の数が今の倍以上増えたとして、あなたはその全員と楽しく過ごすことが出来るでしょうか。
友達が多ければ人気者、少なければ寂しい人間などという固定観念に囚われているなら要注意です。
一緒にいて心地よいと思える人がいるのであれば、それで充分なはず。
100人の友達に囲まれるよりも、本音を打ち明けられるたった一人の友達がいた方が幸福に感じられるでしょう。
友達の数であなたの人生の価値が決まるわけではないということを頭の片隅に置いておきましょう。
友達は必要なタイミングで自然にできるもの
「一人でいる方が気楽だけれど友達を作った方がいいのかな?」と悩んでいませんか?
一人でいることに疎外感や劣等感を感じて友達を作らなきゃと焦っている人は、一度落ち着いて自分の心と向き合ってみましょう。
そもそも友達は頑張って作るものではありませんし、自分の価値観に合うような人が現れた時に、必要であれば友達付き合いをしていけばいいのです。
まずは一人の時間を大切にして、自分磨きや勉強に専念してみてはどうでしょうか。
自分の好きなことに打ち込んで自信がついてくることで、自然と人が集まり友達と呼べる人ができるかもしれません。
一人でいることをネガティブに捉えずに、出来る範囲でプラスになる行動をしていきましょう。
一人の時間をとことん楽しむ
HSPさんはもともと一人の時間や静かな空間を好む傾向があります。
人と一緒にいることで本来の自分を出せず気疲れしてしまうより、「一人の方が気楽で好き」という風に割り切った考え方をしましょう。
世の中には友達がいなくても平気、一人が好きという人が沢山います。
一人の方が心が穏やかだと感じるのであれば、無理に友達と一緒にいる必要はないのです。
最低限の付き合いは大切にしながらも、自分の気持ちを優先することを一番にしましょう。
一人の時間はキャリアアップのための勉強の時間に充てたり、運動をしてみたり、生活を見直すなどとことん自分に向き合う時間にすると心が充実するのでおすすめです。
まとめ
一人でいることは悪いことではありませんし、友達がいないから自分はダメな人間なんだと思う必要はありません。
交友関係が狭くても、HSPさん自身を理解してくれる人が一人でもいればそれで充分なのです。
HSPさんは一人の時間を楽しめる長所を持っているので、新しい趣味を始めてみたり自分が楽しいと思えることに没頭してみるのも良いですよ。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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