往年のロータリーエンジンが復活!RX-8のDNAを受け継ぐMX-30 EVの完成形がついに登場
全国のロータリーエンジンで白ごはん3杯いけるみなさんこんにちは、テックジャーナリストで兼業主夫のヒデです。
これは胸熱!となる読者も多いのでは?世界を驚かせたマツダのロータリーエンジンが復活します。搭載されるのはMX-30 EVモデル、RX-8で画期的だった観音開きのフリースタイルドアが搭載されるマツダの意欲作です。
MX-30 EVはめちゃめちゃいい車
昨年レビューして感動したのがこのMX-30 EV。マツダの車からしばらく離れてたんですが、久々に乗ってその完成度の高さに驚きました。
まずマツダって設計思想が他の国産メーカーと違うんですよ。なんかiPhoneに乗ってる感じ。全部が考えられて統合されて一体になった完成度を体感できるというか。
詳細レビュー
エンジン好きなおじさん達に刺さらない「MX-30 EV MODEL」は車嫌いな人にとって最高な一台だった
https://www.bcnretail.com/news/detail/20220725_289256.html
普通車って「走り」とか「室内空間」とか「支援機能」とかが分かれてる感じするじゃないですか。マツダ車は違います。ブレーキのかかり具合からスムーズだし、それは「踏む」時も「運転支援システム」の時でも同じ感覚。
追い越しの時でもそう。運転支援システムで追い越し車線に出ると他のメーカーは不自然に加速したりする。それがマツダ車はすごーく滑らか。「執事と一緒に運転してる」っていう感覚です。
ただでさえ各機能がシームレスに連携して極上の乗り心地を提供してくれるマツダ車ですが、MX-30 EVはそこにさらに「静寂」と「安定」をプラス。BEVならではの静かさに、バッテリーを"剛体"として利用することで低重心、高速走行で女性や年配のドライバーも安心できるような走りが実現されていました。
ただ1点、バッテリーの持ちだけを除いては完璧...。
最後の弱点を克服したMX-30はまさに完全体
バッテリーの持ちだけはちょっと難がありました。東京から愛知に移動するときは少なくとも3回は充電したかな...。
次世代モデルの大容量化に期待!と思っていたところ、なんと予想外の角度で弱点を克服してきました。まさかそれがロータリーエンジンの搭載となるとは。
20代の頃RX-8を乗り回していたので、ロータリーエンジンの優秀さは肌感でわかっています。今回それが発電機としてMX-30に搭載されました。RX-8に乗っていた身からすると涙ものです。
ロータリーエンジンの特性といえば「小型」で「高出力」なところ。これまでのシリーズ式ハイブリッド(エンジンは発電だけに使って駆動するEVカー)よりも圧倒的に小さいスペースに高出力の発電機を収められるということ。これはマツダにしかできない!
これによってMX-30はこれまでのサイズや提供価値そのままにシリーズ式プラグインハイブリッドにできたといいます。すごいじゃんマツダ...。
ちょっとだけテクニカルな話もしておきます。ロータリーエンジンを発電機として採用したことで、モーター、ジェネレーターと同軸上、モータールームに搭載できてるんですよ。コンパクトな電動駆動ユニット、バッテリー、50Lの燃料タンクのコンビネーションで充電問題を解消。素晴らしい。
バッテリー気にしなくて良いならMX-30しかないでしょ
特にご夫婦だけで使う方、女性で運転が苦手だなって方には強くお勧めします。マツダの車は他の車と全然違う。運転すればわかる。
あと、EVの良さも伝えたい。高速道路でのあのシュイィィィィーーーンていう加速はマジで癖になります。追い越す時のストレスなし、思い通りに動いてくれるあの快適さ。バッテリー持ちを気にしなくていいなら確実にEVを選ぶべきです。
あえてエンジンの駆動を楽しみたい、という気持ちも理解できる。だけど実用を考えたら僕は断然EVだと思います。
まだ欧州で発表されただけなので早く国内でも手に入るようになってほしいですね。マツダさんに機会をいただけたら詳細にレビューしようと思います。
(※今回の記事で掲載している冒頭の写真以外のMX-30の写真は詳細レビュー時に撮影されたMX-30 EV Modelの写真です。)
MAZDA MX-30
https://www.mazda.co.jp/cars/mx-30evmodel/
ロータリーエンジン開発物語
https://www.mazda.com/ja/innovation/stories/rotary/newfrontier/
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