中国人2人が国際線の機内で盗み
国際線の機内で他人の荷物から金品を盗んだとして、台湾の検察は中国人の男2人を起訴した。混雑する飛行機では、乗客は自分の席から離れた収納棚に荷物を入れるよう指示されることも多い。事件の再発防止には乗客自身のみならず、乗員の注意も不可欠だ。
盗みはビジネスクラスでも
台湾の桃園地方検察署は、中国人の男、韓偉(26歳)と肖磊磊(26歳)を航空機内の窃盗及び窃盗未遂などの罪で起訴したという。台湾メディアが報じた。
起訴状によれば、2人は今年2月3日、香港から台湾の桃園国際空港に向かう中華航空機CI904便に搭乗。韓はビジネスクラスに乗り、離陸から18分後に立ち上がり荷物を探すふりをして、頭上の収納棚を物色。他人の荷物から現金とクレジットカード1枚を盗んだという。韓は、着陸の27分前にも同じ手口で他人のリュックを漁ったが、この時は何も盗らなかった。そのリュックはあまり高価には見えず、金目のものはないだろうと考えたという。
もう一人の肖は、エコノミークラスに搭乗。離陸26分後に立ち上がって、エコノミークラスで荷物棚を漁り、他人の荷物から台湾元で1万1500元(約5万4500円)、中国の人民元で500元(約1万500円)を盗んだ。2人は、SNSアプリのウエイシンを使ってそれぞれ「成果」を報告し合っていたという。
国際線の機内で度々、窃盗被害が出たことを受け、警察が内偵したという。2人は着陸後に航空警察に逮捕されたという。
国際線の乗客は搭乗に際してパスポートという身分証を提示している。そのため機内は安全という感覚を持つ人も多いと思うが、残念ながらそこにつけ込む輩もいる。それは機内の安全を担う航空会社側にも忘れて欲しくない点である。