ジンクス背負った台風18号、明日にも東海・近畿上陸か
昨日(7日)発生した台風18号が、明日(9日)には、もう日本に上陸の見込みです。上陸すれば、今年4つ目の台風となり、例年の3個を上回るペースとなります。
予想進路
台風18号は、今日午前9時現在、日本の南海上にあって、時速25キロのペースで北上を続けています。中心の気圧は996hPaで、中心付近の最大風速は18mです。
今後予報円の中心を通るとすると、明日(9日)にも、紀伊半島から東海地方に上陸する見込みです。
18号は強い台風ではありませんが、上陸後速度が急に遅くなること、秋雨前線とのダブルパンチで雨が多くなること、すでに先週からの大雨により、東海地方では土壌が緩んでいることなどから、洪水や土砂崩れの危険が非常に高くなります。
ジンクス背負った18号
少し視点を変えてみると、もし今回の18号が上陸した場合、この台風について幾つかの偶然の一致があることに驚きます。
というのも、台風18号というのは、昨年も一昨年も、東海地方に上陸し、日本列島に大雨を降らせているのです。
さらに、台風18号の国際名は、「Etau(あーたう)」ですが、どうやらのこの名前にも、ジンクスが隠されているようです。
国際名は、台風に関係するアジアなどの国々がそれぞれを名前を出しあってリストを作り、その名前が順番に使用されています。ちなみに日本は星座の名前を登録しており、例えばヤギ・ウサギ・ワシなどという名前があります。
今回の18号と同じ名前が使われたのは、2003年と2009年ですが、いずれも日本に洪水や山崩れなどを発生させ、死者を出しています。ということで、今回の台風は偶然ながら危険な運命を背負った台風と言えるでしょう。
台風17号にも注意
一方、南からだけではなく、東からも別の台風が接近しています。台風17号(国際名:キロ)もまた、北日本に影響をもたらす可能性が出てきました。直撃は免れそうですが、それでも11日(金曜)から12日(土曜)にかけて、北日本では風雨が強まるおそれがあります。
この17号も異例の台風で、日付変更線をまたいで日本近海にやってきた、今年2個目の台風です。1年に2つも越境台風が発生するのは、10年に一回くらいのことです。さすが越境しただけあって、17号はハリケーンの期間も含めるとすでに約20日間も海上をさまよっています。そしてまだまだ衰える気配はありません。(過去の記録は30日間です)
いずれにしても今年は台風の当たり年であることは間違いはないので、油断なさらないようにお気をつけください。
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