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間もなくゴング! 気鋭のフェザー級の潰し合い

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Stephanie Trapp/SHOWTIME

 デビュー以来16連勝中(7KO)のフィリピン人ファイター、ベルナルド・アンジェロ・トーレス(26)が今夜、13勝(10KO)1敗のドミニカン、フレンシー・フォルチュナート(24)とフェザー級10回戦で対峙する。

 SHOWTIMEの若手育成番組での激突だ。

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 身長165cmのサウスポー、トーレスは言った。

 「この試合は自分のキャリアにおいて、大きな意味を持っています。自分が大舞台で力を発揮出来ることを示したいですね。自分はノルウェーに住んでいます。ノルウェーでキャンプをスタートし、スペインで打ち上げました。準備万端ですよ。

 生まれはフィリピンですが、私が10歳の時に父が亡くなり、6人の子どもを母が異国の地、ノルウェーで育ててくれました。

 ボクシングを始めたのは、フィリピンにおいてです。父が好きだったんですよ。会ったことはありませんが、マニー・パッキャオに影響され、世界チャンピオンを目指すようになりました。

 今回の相手は良い選手です。あんなに背の高い選手との対戦は初めてですね。アマ時代はありましたし、今回のキャンプでは長身のパートナーとのスパーリングをこなしました。フォルチュナートは、長いリーチを使うでしょうね。自分はいかに接近戦に持ち込むかを考えて戦います。彼は早い回で決着を付けようとするでしょうが、私たちは賢いボクシングをする作戦を立てています」

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 祖国を離れ、カリフォルニア州で生活する178cmのフォルチュナートも話した。

 「自分のファイトが全米中で放送される日を、ずっと待っていた。トーレスがどんな戦い方をしても対応できる。カウンターをぶち込んでやるよ。

 俺の唯一の敗戦は、ダウンを喰らってのものだ。あの試合から多くを学び、修正した。ファイターとして、かなり成長したよ。コンディションの重要性を理解したんだ。

 ノックアウトに拘るあまり、自分に最適なボクシングを見失っていた。まぁ、トーレスよりパンチは俺の方があるけれどね。KOは狙わないけれど、どこかでヤツをストップするだろうよ」

Stephanie Trapp/SHOWTIME
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 生き残るのはどちらか。間もなくゴングが鳴る。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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