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女子ゴルフ活況時代はKLPGAでも。史上初の30試合・30億円超え!!【韓国女子ツアー全日程】

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
KLPGAチャンピオンシップを連覇したパク・ヒョンギョン(写真提供=KLPGA)

日本の女子プロゴルフほどではないかもしれないが、韓国の女子プロゴルフも活況の最中にある。昨日1月4日、2022年のKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの日程が発表された。

2022年に行われるのは33試合。賞金総額約305億ウォン(約30億5000万円)、1大会の平均賞金額は約9億3000万ウォン(約9300万円)となる。

全38試合・賞金総額42億9600万円のJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアーには及ばないが、韓国女子ツアーが30試合以上を開催するのは今年が初めて。2021年も29試合の賞金総額269億ウォン(約26億9000万円)で史上最多を更新していたが、1年でその記録を塗り替えることになった。

(参考記事:渋野日向子ら「黄金世代」だけじゃない! 2022年に期待される女子ゴルフ「年女」たち)

今年は2つの試合が新設される。4月14日から17日にかけて開催される「メディヒール・韓国日報チャンピオンシップ」と、10月開催予定の賞金総額15億ウォン(約1億5000万円)以上の試合だ。

賞金総額が増額した大会も多い。

長年の伝統を誇るメジャー大会「CreaS F&C KLPGAチャンピオンシップ」などは賞金総額を10億ウォン(約1億円)から12億ウォン(約1億2000万円)に増やし、「NH投資証券レディースチャンピオンシップ」と「S-OILチャンピオンシップ」も7億ウォン(約7000万円)から8億ウォン(約8000万円)、「ELCRU・テレビ朝鮮プロ・セレブリティ2022」も6億ウォン(約6000万円)から7億ウォンに増額するという。

そのほかの試合を後援するスポンサーたちも複数が増額を積極的に検討しているらしく、2022年度の賞金総額はさらに増加する見通しらしい。

「新型コロナの長期化でゴルフ業界をはじめとするスポーツ産業全般が厳しい状況にもかかわらず、多くのスポンサーやゴルフ場や代行会社、メディアなどすべての関係者がKLPGAに大きな関心を示し、惜しみない応援を送ってくれるおかげ」とは、KLPGAのキム・ジョンテ会長のコメント。

「今季も昨年のように安全なツアーを作ることが最優先。ツアー規模の拡大のみならず、各種システムの整備と制度改善を通じて先進的なツアーにしていきたい」としている。

2022年最初の試合は、4月7日から10日にかけて済州道(チェジュド)西浦帰(ソグィポ)市のロッテスカイヒルCCで行われる「ロッテレンタカー女子オープン」(賞金総額7億ウォン=約7000万円)。

以降、12月16日から18日にかけてベトナムで開催予定の大会(大会名未定、賞金総額7億ウォン)まで、計33試合が行われる。

12月の「台湾女子オープンwith SBS Golf」(台湾)、「ハナ金融グループ・シンガポール女子オープン」(シンガポール)のほか、ベトナム開催の大会も含めた3大会は韓国国外での開催。新型コロナウイルスの感染状況もあり、現時点で正式な開催可否は決まっていないが、2022年はKLPGAツアーも史上最大のスケールとなることだけは間違いなさそうだ。

■韓国女子ツアーの2022年開催スケジュール

4月7~10日:「ロッテレンタカー女子オープン」(賞金総額7億ウォン)

4月14~17日:「メディヒール・韓国日報チャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン)

4月22~24日:「ネクセン・セントナインマスターズ2022」(賞金総額8億ウォン)

4月28日~5月1日:「CreaS F&C 第44回KLPGAチャンピオンシップ」(賞金総額12億ウォン)

5月6~8日:「第8回キョチョンハニー・レディースオープン」(賞金総額6億ウォン)

5月13~15日:「2022 NH投資証券レディースチャンピオンシップ」(賞金総額8億ウォン)

5月18~22日:「2022 斗山マッチプレーチャンピオンシップ」(賞金総額8億ウォン)

5月27~29日:「第10回E1チャリティーオープン」(賞金総額8億ウォン)

6月2~5日:「ロッテオープン」(賞金総額8億ウォン)

6月10~12日:「セルトリオン・クイーンズマスターズ」(賞金総額8億ウォン)

6月16~19日:「DBグループ・第36回韓国女子オープン・ゴルフ選手権大会」(賞金総額未定)

6月24~26日:「BCカード・ハンギョンレディースカップ2022」(賞金総額7億ウォン)

7月1~3日:「メッコール・モナパークオープンwith SBS Golf」(賞金総額8億ウォン)

7月8~10日:DAEBO hausDオープン」(賞金総額10億ウォン)

7月14~17日:「エバーコラーゲン・クイーンズクラウン2022」(賞金総額8億ウォン)

8月4~7日:「済州三多水マスターズ」(賞金総額9億ウォン)

8月12~14日:「デユウィニアMBN女子オープン」(賞金総額8億ウォン)

8月18~21日:「国民シュィムト・ハイワンリゾート女子オープン2022」(賞金総額8億ウォン)

8月25~28日:「ハンファ・クラシック2022」(賞金総額14億ウォン)

9月2~4日:「第11回KG・イーデイリーレディースオープンwith KFC」(賞金総額7億ウォン)

9月9~11日:「ELCRU・テレビ朝鮮プロ・セレブリティ2022」(賞金総額7億ウォン)

9月15~18日:「KB金融スターチャンピオンシップ」(賞金総額12億ウォン)

9月23~25日:「OK貯蓄銀行パク・セリ・インビテーショナル」(賞金総額8億ウォン)

9月29日~10月2日:「ハナ金融グループチャンピオンシップ」(賞金総額15億ウォン)

10月6~9日:「第22回ハイトジンロチャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン)

10月13~16日:「東部建設・韓国土地信託チャンピオンシップ」(賞金総額10億ウォン)

10月20~23日:「大会名未定」(賞金総額未定)

10月27~30日:「SKネットワークス・ソウル経済レディースクラシック」(賞金総額8億ウォン)

11月3~6日:「第16回S-OILチャンピオンシップ」(賞金総額8億ウォン)

11月11~13日:「SKテレコム・ADTキャップス・チャンピオンシップ2022」(賞金総額10億ウォン)

12月1~4日:「台湾女子オープン with SBS Golf」(賞金総額80万ドル)

12月8~11日:「ハナ金融グループ・シンガポール女子オープン」(賞金総額10億ウォン)

12月16~18日:「大会名未定」(賞金総額7億ウォン)

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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