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「1シーズンに11球団から本塁打」の可能性あり!? 岡本とオースティンは、交流戦3カード連続本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
タイラー・オースティン Sep 8, 2019(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 ここまでの交流戦で最も多くのホームランを打っているのは、ネフタリ・ソト(横浜DeNAベイスターズ)と佐藤輝明(阪神タイガース)だ。それぞれ、4本塁打を記録している。

 ただ、2人とも、「1シーズンに11球団から本塁打」は達成できない。すでに終わった交流戦の3カード中、ソトがホームランを打ったのは、最初のvs.オリックス・バファローズだけだ。佐藤のホームランは、5月28日のvs.埼玉西武ライオンズ(3本)と6月3日のvs.オリックス。1カード目のvs.千葉ロッテ・マリーンズは、3試合ともホームランを打っていない。移籍すれば、11球団から本塁打の可能性は出てくるかもしれないが、この2人が移籍することは、まずあり得ない。

 一方、岡本和真(読売ジャイアンツ)とタイラー・オースティン(横浜DeNA)は、ここまでの3カードのいずれでも、ホームランを打っている。ともに、どのカードも1本塁打ずつだ。岡本もオースティンも、すでにセ・リーグの5球団から本塁打を記録しているので、現時点では11球団中8球団をクリア。ここからの3カードで顔を合わせる球団から、それぞれホームランを打てば、達成となる。

筆者作成
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 移籍しなくても、今シーズン、11球団から本塁打の可能性を残しているのは、岡本とオースティンだけではない。埼玉西武vs.広島東洋カープは2試合、北海道日本ハム・ファイターズvs.広島東洋は1試合を終えていない。

 北海道日本ハムに、vs.広島東洋を除く2カードでホームランを打った選手はいないが、埼玉西武には2人いる。森友哉山川穂高がそうだ(vs.広島東洋で1本塁打の若林楽人は、2カード目でホームランを打っていない上、負傷して長期離脱となった)。広島東洋では、vs.千葉ロッテで本塁打を記録した林晃汰松山竜平(2本)が可能性ありだ(vs.埼玉西武の1試合とvs.北海道日本ハムの2試合に、広島東洋の選手が打った本塁打なし)。

 もっとも、森と山川は、パ・リーグの5球団中2球団からホームランを打っていないので、現時点では11球団中5球団。まだ半数に達していない。また、林は、通算1本塁打。松山も、今シーズンのホームランはこの2本のみだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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