世界全体で1283億ドルの市場規模…世界のモバイル向けゲームアプリの市場規模実情(2023年公開版)
スマートフォンやタブレット型端末などのモバイル向けゲームアプリはどれほどの市場規模なのか。その実情と近未来の予想を、総務省が2023年7月に発表した情報通信白書から確認する。
最初に示すのは、世界および日本に限定したモバイル向けゲームアプリ市場の現状と2025年までの予想。2022年までが確定値で2023年以降は予想値。データの一次ソースはイギリスに本社を置く情報事業の多国籍企業Informa社のハイテク関連産業調査部門Omdiaとなっている。
なおモバイルとは今件においては従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット型端末を指し、市場はそれら端末で用いられるアプリそのものの販売やアプリ内での課金が対象となる。無料でアプリを提供し、表示されている広告で収入を得ているビジネスモデルの場合、その広告費は含まれないので、広義の意味でのモバイル向けゲームアプリ市場はもう少し大きなものと考えられる。
2016年時点では世界全体で458億ドルだったモバイル向けゲームアプリ市場も、2022年には1283億ドルにまで成長。やや成長スピードは鈍化するも金額は積み増しされ続け、2025年には1617億ドルにまで達すると予想されている。
日本国内に限れば、2016年では109億ドルだったのが2022年では174億ドル。2025年では166億ドルになるとの予想。白書本文および収録データページに説明はないが、日本のゲームアプリ市場は2021年をピークとして、それ以降はほぼ漸減の動きを示すであろうと予想されている。
日本の市場規模が世界全体に占める比率を計算すると次の通り。
予想値は漸減状態となっている。ピーク予想の2021年ではほぼ横ばいの動きとなるが、それ以降は減少する一方である。
スマートフォンやタブレット型端末のようなモバイル系端末は、機動力の高いインターネット情報端末として多数の人に受け入れられ、今やインフラのような立ち位置を確保している。その上で提供されるゲームアプリの市場は、世界規模においては、今後もそれなりに拡大を続けていくことだろう。
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