九州南部で梅雨入り!雨雲は東海・関東へ…今年は梅雨入りかなり遅れる地域も:気象予報士解説
8日は九州南部で平年より9日遅い梅雨入りが発表され、西日本の広い範囲で雨脚が強まりました(追記︰9日には四国でも平年より4日遅れで梅雨入りが発表されています)。この低気圧の雨雲は9日には東海や関東へ進みますが、これで他の地域も続々と梅雨入り…ということにはならない見通し。
最新の予想では、今年の梅雨入りが遅い方から数えて5位以内に入るような地域もありそうです。
全国的に曇りや雨多く
9日は前線上の低気圧が東へ進み、東海では午前中から、そして関東でも夜には雨が降り出しそうです。
ただ雨雲は南に下がりながら進んでくるため、関東の雨も10日(月)の午前のうちにやむ見込みです。
また北海道は別の低気圧の影響で日本海側から雨の範囲が広がり、このさき11日(火)頃にかけて天気がぐずつくでしょう。
梅雨入りがかなり遅くなる地域も
今回の雨がやんだあと、九州北部から東北にかけてはしばらく晴れ間が出る日が多くなる見通しで、梅雨入りは早くても次の週末以降となりそうです(北海道は梅雨がないため梅雨入りの発表はありません)。
関東甲信や近畿では、観測史上の遅い方から5位以内に入るような遅さになる可能性もあります。
近畿では、もし梅雨入りが6月17日以降になった場合、過去5番目に遅い梅雨入りになります(1951年以降)。
また、関東甲信で同じく6月17日以降の梅雨入りとなった場合は過去3番目に遅いだけでなく、そもそも6月後半の梅雨入り自体が2007年以来17年ぶりということになります。
なお、過去に梅雨入りが遅かった場合でも、梅雨明けは早い場合もあれば遅い場合もあり、また降水量も多い年もあれば少ない年もあります。
ただ、特に今年2024年に関しては、次の週末15日(土)以降に関東・東北で平年を大きく上回る暑さが予想されているため、梅雨入りが迫って湿度が高い状態で気温も上がってしまうという、やっかいな組み合わせになりそうです。
熱中症への注意が必要なのはもちろん、食べ物の管理も重要になってきます。フルーツなど生のまま食べるものや、お弁当など作ってから食べるまで時間がかかるものの温度管理には一層気をつけましょう。