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自律神経失調症が引き起こす!?この夏に気をつけるべき食中毒のリスク対策とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

暑さと湿気による睡眠不足や食欲不振で体の疲労が溜まり、自律神経が乱れ不快な症状に悩まされているという方も多いのではないでしょうか。

夏場に自律神経が乱れると、免疫力が低下します。

すると、夏バテや熱中症のリスクが高くなるため、免疫力を高める食事や運動、休息が重要だと言えるでしょう。

また、夏場は食中毒を引き起こす細菌やウィルスが活発になる時期でもあるため、食生活にも注意が必要です。

今回は自律神経の乱れが引き起こす食中毒のリスクについて考えてみたいと思います。

食中毒とは?

梅雨から9月頃までは高温多湿な時期が続くため、細菌がもたらす食中毒が多く発生します。

卵や肉類、魚介類などに細菌が多くついた食品を摂取すると、急性の胃腸障害が起こります。

主な症状としては、「発熱」「下痢」「嘔吐」「腹痛」などがあげられます。

細菌の潜伏時期はそれぞれで、数時間で表れるものもあれば、一週間程度、体内で潜伏しているものもあります。

食中毒を予防するには?

夏場に食中毒を予防する方法としては、以下の5つが大切です。

①手をキレイに洗う

②調理場を清潔に保つ

③食品を清潔に扱う

④できるだけ早く食べる

⑤十分加熱する

特に、肉や魚介類は中まで火をしっかりと通すようにしましょう。

夏場に自律神経失調症にならないための予防法ですが、疲労が溜まっていると自覚がある場合は、まずは十分な睡眠時間を確保するようにしてみましょう。

食欲不振を感じている場合には、冷たいものやさっぱりしたものばかりに頼らず、免疫力を高めるビタミンB1が豊富な豚肉や豆類などバランス良く摂取し、抗菌作用のある香味野菜のシソやニンニク、ネギなどを取り入れてみるのもいいですね。

また、自律神経の乱れを防ぐには、暑いからといってシャワーで済ませるのではなく、40以下のぬるめのお湯にゆっくりとつかり、リラックスしましょう。

上記で紹介した夏場に自律神経失調症を防ぐポイントをまとめておきます。

・睡眠時間を確保する

・免疫力を高める食材を積極的に摂取する

・ぬるめのお湯にゆっくりとつかる

夏場に感じやすい自律神経症状と食中毒の違いは?

夏場に自律神経が乱れると、全身の疲労感や熱っぽさ、食欲不振、下痢や便秘、無気力などの症状が出ることがあります。

また、胃もたれなどにより食事をきちんととっていなければ、栄養失調におちいったり、下痢や便秘などの症状があらわれたりすることもあります。

食中毒の場合は、全身の疲労感や熱っぽさ、腹痛、下痢、嘔吐などの症状が一定期間表れ、重症化すると命の危険がともないます。

普段と違う腹痛を感じ、排便をしても改善しない場合は、速やかに医療機関を受診するようにしましょう。

夏場の自律神経の働きと「冷房病」による腹痛とは?

室内外の温度差が激しい夏は、自律神経のバランスを保つことが難しく、乱れやすい傾向があります。

部屋の中はクーラーが効き過ぎていているのに、外は38の猛暑ということも…。

これでは、室内外を行き来している間に、自律神経が異常をきたし、体調不良におちいってしまってもおかしくありません。

夏場の自律神経の働きとしては、

・発汗作用

・体の熱を体外に逃がす

・体温調節

などがあり、暑い夏を乗り切るために、体温を正常に保つ役割をしてくれています。

しかし一日中、クーラーの効いた部屋に座りっぱなしでいたり、温度差が激しい空間を行き来したりしていると、自律神経は乱れ「冷房病」になりやすくなります。

冷房病の症状としては「冷え」「肩こり」「頭痛」「下痢」「だるさ」などがあげられます。

特に寒い部屋の中で座っていると、免疫力は低下し下半身が冷え、腹痛を引き起こす原因にもつながりかねません。

夏の体調不良、特に下痢や腹痛を引き起こす原因は食中毒以外にも、冷房病の可能性も考えられると言えるでしょう。

症状に気づいたら医療機関を受診する

忙しさを理由に、医療機関の受診を先延ばしにしてしまう方がとても多く見受けられます。

つらい期間が長引けば長引くほど、メンタル不調にもおちいりやすく、自律神経は乱れる一方になります。

「つらい」「しんどい」「不安だ」というネガティブな感情を抱えながら、日常生活を送ることは、思っている以上に体と心に負担がかかっています。

どんな症状でも、気になったらできるだけ早く病院へ行くことをオススメします。

まとめ

今回は自律神経失調症からくる「食中毒」について解説してみました。

高温多湿な夏場は細菌が繁殖しやすいため、食事をする際にはしっかりと手を洗い、火の通った食材を食べるように心がけましょう。

また、涼し過ぎる場所や冷たい食べ物ばかりに頼っていると、体の冷えにつながります。

冷えは免疫力を低下させ、夏バテや熱中症、食中毒を引き起こす要因につながりかねません。

紹介した予防法を参考に、暑さに負けず免疫力を高めましょう!

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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