【浜松市】こいのぼりが参道を泳ぐって本当!? 初夏の風薫る井伊谷宮で五月飾りを!
浜松市浜名区(旧北区)の井伊谷宮参道に、こいのぼりが飾られました。
飾られているこいのぼりは、すべて同宮の募集に応じ集められたもので、毎年4月初めから5月末まで参道を彩ります。
また拝殿隣に建つ祈祷控殿では五月飾りや甲冑等の展示と、陣羽織の着用体験が始まりました。
井伊谷宮の参道へこいのぼりが飾られるようになったのは、今から6年前のこと。
祭事以外では使うことのない提灯台を転用して飾っています。
そういえば、初詣時に提灯が飾られていることを思い出しました。
これを転用して、こいのぼりを飾るなんて! 発想の転換に心の中で拍手してしまいました。
風を受ければ泳いでいるように見えますね。
駐車場から神門まで続くスロープにも、こいのぼりが。
参道を泳ぐように飾られたこいのぼりは、スロープ部分や石垣を含め全部で40匹ほど。
すべて、お祓いをしてから飾っています。
こいのぼりと一緒に参拝をしている、そんな気分になれるような気がしませんか?
こいのぼりは御神木の周囲にも。
拝殿の柱には「だんごまつり」…ではなくて、「たんごまつり」の案内板が出ていました。
いつか「たんご(端午)まつり」と「だんご(団子)まつり」が同時に行われるといいなあ。
五月飾りや甲冑等の展示と陣羽織の着用体験ができる祈祷控殿は、拝殿の向かって右側です。
祈祷控殿の壁は、5月3日から大小30枚ほどの凧が飾られ賑やかになるそう。凧の大きさは大きいもので1帖(じょう)です。
祈祷控殿では白と紫を基調とした甲冑が出迎えてくれます。
これは井伊谷宮の御祭神・宗良(むねなが)親王の甲冑をイメージし、使用済み牛乳パックと毛糸により作られたものです。
兜の左右に付けられた「吹き返し」が、くるんと丸くなっているのは、刀や敵から飛んでくる弓矢を防ぐため。
宗良親王が生きたのは南北朝時代。集団戦を意識した戦国時代の兜と比べると、吹き返しはかなり大きなものだったのです。
それではお待ちかね!祈祷控殿室内の様子です。
室内の中央奥に三段飾りの五月人形、その左右には吊るし飾りと幟など。
烏帽子(えぼし)や陣羽織を身に着けている、吊るし飾りのさるぼぼが可愛い♪
陣羽織は錦地のものと、井伊家の家紋入りのものがあります。
サイズは両方合わせて大・中・小の3種類。どちらも5月末まで自由に着られます。親子で着用してはいかが?
※五月人形飾りの前に広がる赤い敷物の上で記念撮影可能です
5月3日から5日は甲冑の着用体験ができます。
着用できる甲冑は使用済みの牛乳パック製の簡易なもので重くないため、お子さんでも大丈夫。
兜・陣羽織・烏帽子・剣・槍・軍配を身に着けられるので、GW中の良い思い出になりますね。
また4日の午前10時半からは、祈祷控殿で鉄製の甲冑を着る様子がご覧いただけます。
鉄製の甲冑の重さは、なんと18キロ!
お米だと10キロ入りの米袋約2つ分。それは重いっ!
武将たちが甲冑を身に着けるのは死地に向かう時。
自分の命や家族の命を守るためとはいえ、重いよね…。
祈祷控殿では、徳川家康の金陀美具足(きんだみぐそく / 金色の甲冑・画像中央)と歯朶具足(しだぐそく / 黒の甲冑)、井伊直政の赤い甲冑など計5領(5点)の展示も。
これらはすべて使用済み牛乳パック製で、地元引佐町在住の長山さんの手作り品です。
なお、4月24日から29日の間は祈祷控殿で「石田不空と門下4人の書道展」が開催されることから、これら5領の甲冑展示は史料館2階となる予定です。
参拝を済ませ参道を見ると、目に映るのは互い違いに飾られているこいのぼりの姿。
少ししゃがむと、ご覧のように風景が変わりました。
お子さんの目線だと、このような感じに見えるのかもしれませんね。
今年の端午の節句は、こいのぼりが参道を泳ぐ井伊谷宮へどうぞ。
5月1日からは花重ねクリア御朱印の第2弾の頒布も開始されます。
<基本情報>
施 設 名:井伊谷宮
住 所:静岡県浜松市浜名区引佐町井伊谷1991-1
駐 車 場:あり(無料)
公式サイト:井伊谷宮の公式サイト (外部リンク)
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