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間もなくゴング! WBAスーパーミドル級レギュラー王座

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 WBAスーパーミドル級レギュラー・タイトルマッチのゴングまで、残すところ半日となった。

 7戦全勝6KOの王者、デビッド・モレル(24)にとっては4度目の防衛戦だ。挑戦者は同級1位で16戦全勝11KOの戦績を誇るカザフスタン人ファイター、アイドス・イェルボスヌイ(30)。

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 前日計量をモレルは166.5パウンド、イェルボスヌイは167.25パウンドでパスした。

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 最終記者会見における両者の言葉をご紹介しよう。

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 まずはチャンピオンのデビッド・モレル。

 「100%、ノックアウトしてみせる。その為にここにいる。俺のチーム、そしてキューバに勝利を捧げたい。同胞であるキューバ人の期待を裏切るわけにはいかない。 SHOWTIMEで自分のファイトがオンエアーされるのは、これが2度目だ。楽しみだね。挑戦者、アイドスも準備してきただろうが、何もさせやしないさ。

 俺は8ラウンドKOを予想している。これまで無い、最高の状態でリングに上がるよ 。アイドスには礼を言う。俺の相手を務めてくれるんだからね。でも、今回はあくまでも俺の時間であって、こちらが主役だ。

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 今日は、どれくらいファンが盛り上がっているかを見たかった。素晴らしいイベントになるだろうよ。

 アイドスは気の毒だな。策が無いし、ボクシングの歴史に関する知識にも欠けている。だから、俺が試合で色々と教えてやるよ。学校での授業のようにさ。

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 今はアイドスの事しか見えておらず、他の選手は目に入らないが、いつだって誰とだって戦う準備がある。俺はスーパーミドル級すべての選手を尊敬しているよ。ただ、デカい試合がやりたくて仕方ないんだ。次でデビッド・ベナビデス戦を実現させたい」

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 続いて挑戦者、アイドス・イェルボスヌイだ。

 「私はハンターです。狩猟は我々カザフスタン人の文化であり、私が好むものです。祖国では、まさに今がハンティングの季節なんですよ。でも、私はこうしてアメリカ合衆国にいます。モレルを狩って、ベルトを自宅に持ち帰りますよ。

 我々はキューバ人と彼らの技量を敬っています。しかし、プロの世界にはアマチュアほど優秀な選手が見当たりません。彼らのレベルなら、こちらも十分身に付けています。この両腕にはパワーがあります。まぁ、当日は拳が語ってくれるでしょう。

 私は常にボクシングを学んでいます。ラスベガスでのトレーニングでもスキルを向上させました。何故なら、アメリカンボクシングに精通するカイ・コロマのコーチを受けていますから。自分はアマチュアからプロへの転向が上手くいきましたし、どの試合からも学習し、選手として進歩している実感があります。

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 相手がデビッド・モレルでも問題はありません。私にとって彼は特別な存在ではない。どんなボクサーだって、自らを傷付ける危険性をはらんでいます。私たちは噛み合うでしょうが、そこに差がありますよ。私は作戦以上に賢く、モレルと戦えるでしょう。

 モレルが彼のファンに何かを約束しているのでしたら、謝罪が必要となる筈です。間違いなく私がKO勝ちしますから。その為のトレーニングを積んできました。

 この試合に勝ったら、次はデビッド・ベナビデスと対戦したいですね。まずは、自分の存在を証明しますよ」

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 王者の166.5パウンドというのは、落とし過ぎのような気もするが……どんなファイトとなるか?

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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