読売が日本シリーズ優勝なら、3度目の日本一&監督退任に。では、ワールドシリーズ優勝&監督退任は何度?
読売ジャイアンツは、高橋由伸監督が退任することを、すでに発表している。だが、チームはクライマックスシリーズのファーストステージを制した。さらに、ファイナルステージも勝って日本シリーズへ進み、そこで優勝する可能性もある。
これまでに、日本シリーズに進出した監督が退任した例は、11度を数える。そのうちの2度、1954年の中日ドラゴンズ(天知俊一監督)と2014年の福岡ソフトバンクホークス(秋山幸二監督)は、日本シリーズで優勝した。
一方、メジャーリーグでも、辞任や解任など理由はさまざまだが、ワールドシリーズで優勝した監督の退任は6度起きている。最近では、セントルイス・カーディナルスの監督を務めていたトニー・ラルーサが、2011年のワールドシリーズ優勝から数日後に、引退を表明した。
また、「日本一&監督退任」と「ワールドチャンピオン&監督退任」のいずれも、その翌年に新監督の下で頂点に立ったチームがある。2015年の福岡ソフトバンクは、秋山に代わって工藤公康が指揮を執り、日本シリーズ連覇を果たした。オークランド・アスレティックスによる1972~74年のワールドシリーズ3連覇は、最初の2年がディック・ウィリアムズ監督、3年目はアルビン・ダーク監督だった。
なお、今年の日本シリーズで読売が優勝すれば、「日本一&監督退任」とともに「リーグ優勝を逃しながら日本一」も、同じく3度目となる。こちらは、2007年の中日ドラゴンズ(リーグ2位)と2010年の千葉ロッテマリーンズ(リーグ3位)が成し遂げている。メジャーリーグでは、リーグ優勝したチームがワールドシリーズに進出するので、「リーグ優勝を逃しながらワールドチャンピオン」はあり得ない。