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梅酒はジンでも作れる。ボタニカルな風味で大人のジン梅酒、ソーダ割りは暑気払いに最高!

筋肉料理人料理ブロガー、料理YouTuber
ジンと氷砂糖で作った梅酒

ホワイトリカーでなく、ジンを使ったジン梅酒の作り方を紹介させて頂きます。梅酒をホワイトリカーでなくジンで作ると、ジンのボタニカルな風味と梅の甘い風味が合わさって、ちょっと大人の梅酒になり、ロックや梅酒サワーで飲むと爽やかな風味を楽しめます。

梅酒はホワイトリカーじゃなくても作れる

5月から6月は梅酒のシーズンになります。この時期に収穫された梅の実をホワイトリカー、氷砂糖で漬けると梅酒ができます。梅酒が好きな方にとっては1年分の梅酒を漬ける大事なシーズンで、自分で漬けない方もスーパーの野菜売り場で梅の実を見かけることが多いと思います。

梅酒と言えばホワイトリカー+氷砂糖で漬けるのが定番なんですが、実は他の酒でも作れます。アルコール度数が20%以上の酒なら何でもOK。(※逆にアルコール度数20%未満のものを使うと法律違反になるので注意してね。)なのでアルコール度数が高いジンやブランデー、ウイスキー、焼酎、梅酒用日本酒を使うのはOKです。

私が今まで、ホワイトリカーの他にブランデー、ジン、日本酒を使って作った事があります。それぞれに特徴があって美味しい梅酒が作れますが、ジン梅酒には大人の風味があって美味しいと思いました。

ジンは蒸留酒なので焼酎の仲間、アルコール度数が高め、基本は杜松(ねず)の実で香りづけしてあります。杜松の実は松やにのような独特の香りなので、ジンを飲むとどこか松の葉の香りがするのはそのせいです。

ジンの松葉を思わせる独特の香りを「ボタニカル」とも言います。ボタニカルとは植物由来のとかいう意味で、ジンのボタニカルは杜松の実をはじめとして、いろいろな香草でつけられています。

ジンには独特のボタニカルがあるので、ジンに梅酒を漬けることでジンのボタニカルに梅の甘いボタニカルが合わさって、ただ甘いだけでない、ちょっと大人の雰囲気の梅酒が作れます。

梅酒は梅を酒類、砂糖で漬けて作ります。漬けるだけなので簡単なんですが、作ってみると色々なコツがあるのに気が付きます。

梅酒の砂糖は上白糖、三温糖、グラニュー糖等何でも使えますが、氷砂糖は溶けやすく、すっきりした甘味になります。
梅酒の砂糖は上白糖、三温糖、グラニュー糖等何でも使えますが、氷砂糖は溶けやすく、すっきりした甘味になります。

まず砂糖です。上白糖でも作れますが、上白糖で漬けるとなかなか砂糖が溶けません。ですが氷砂糖を使うと上白糖よりはるかに早く溶けます。安く上げようとして上白糖を使ったけど、なかなか溶けないので翌年は素直に氷砂糖を使ったって方は多いと思います。

梅は冷凍して使うと砂糖が早く溶け、エキスが出やすくなります。アルコールを入れない梅ジュースを作る時には特に有効です。
梅は冷凍して使うと砂糖が早く溶け、エキスが出やすくなります。アルコールを入れない梅ジュースを作る時には特に有効です。

そもそも生の梅を漬けるので、氷砂糖を入れてもなかなかエキスが出てきません。そこで梅を冷凍して漬けるという裏技があります。梅は冷凍されると細胞の組織が壊れるのでエキスが出やすくなります。冷凍梅を初めて使うと、氷砂糖がずっと早く溶けるのに驚きます。但し、良い事ばかりではなく、冷凍せずに漬けたほうが美味しいという方もいます。私的には左程の差は無いので、冷凍庫が空いてるときは冷凍して作り、冷凍庫が空いてない時はそのまま漬けています。

下の動画は冷凍梅+氷砂糖+ジンを使ったジン梅酒の作り方動画です。まずは動画をご覧ください。

ジン梅酒の作り方

材料 作りやすい分量

梅(冷凍したもの) 400g

砂糖(氷砂糖がおすすめ) 300g

ジン 720ml前後

作り方

1)梅を洗い、ヘタを竹串で外したら、水気を拭き取ります。梅を冷凍して使うときは、凍ったまま水に漬けて洗い、水気拭き取ったら、ヘタを竹串で外します。※冷凍梅の作り方は冷凍庫に1晩入れておくだけなので簡単。市販の冷凍梅も売っています。

2)砂糖を計量します。砂糖の量は梅の重量の半分から同量までと幅があります。今回は梅の重量の70%にしました。甘すぎない仕上がりを狙います。※砂糖は何でもOKですが、氷砂糖が溶けやすいので作りやすいです。味もすっきり系の味になります。

3)梅酒の保存容器は消毒してから使います。アルコールか熱湯消毒しておきます。消毒した保存容器に梅、砂糖、梅、砂糖の順に入れます。そしてジンを注ぎます。これで漬け込み完了です。※今回の場合、保存容器は2リットル位の容量の物が最適なサイズになります。

漬けた直後の画像です。
漬けた直後の画像です。

漬けたら、最初のうちは1日に何度か保存容器を傾けて混ぜます。

1日に何度か瓶を傾けると砂糖が溶けやすくなります。画像は1日漬けたところです。
1日に何度か瓶を傾けると砂糖が溶けやすくなります。画像は1日漬けたところです。

今回は冷凍梅を使ったので3日で氷砂糖が溶けました。上白糖を使うと溶けるのにもっと時間がかかります。

3日目で氷砂糖が溶けました。
3日目で氷砂糖が溶けました。

砂糖が溶けたらもう飲めます。但し、梅のエキスが出きって無いのであっさりした味です。

ジン梅酒のソーダ割り。すっきりした甘味と、ほのかなジンのボタニカルで大人の味わい。暑気払いにお勧めの味です。
ジン梅酒のソーダ割り。すっきりした甘味と、ほのかなジンのボタニカルで大人の味わい。暑気払いにお勧めの味です。

冷暗所で3か月ほど置いたら飲み頃になります。梅酒には作る楽しみ、育てる楽しみがあります。今回のレシピは2リットル容器で作れるので、ジン梅酒と普通のホワイトリカー梅酒の2種を作って味比べをするのも楽しいでしょう。

今月漬ければ、飲み頃は9月からになります。まだまだ残暑の季節なので暑気払いにジン梅酒のソーダ割りがお勧めです。ジン梅酒を仕込むなら今です。

料理ブロガー、料理YouTuber

料理ブロガー、調理師、料理研究家。フィットネス全般の愛好家。料理レシピ開発、料理教室、料理イベント、料理の撮影、スタイリングなどを手掛ける。プロフ名の筋肉料理人は、30年以上続けている筋トレを捩ってつけました。目標は70歳でベンチプレス100キロです。

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