【葛飾区】八重咲きのドクダミって見た事ある?鎌倉公園 南側エリアの「野草園」にたくさん咲いています!
ドクダミの白い花があちこちで咲き出し「そろそろ梅雨だなあ」と感じる方も多いと思います。ところで、八重咲きのドクダミの花を見たことがありますか?
現在「鎌倉公園 南側エリア」にある「野草園」では、めずらしい八重咲きのドクダミが一斉に咲き誇っています。びっくりするほど華やかです!
(写真はすべて2023年5月25日撮影)
2022年3月にリニューアルオープンした「鎌倉公園 南側エリア」は、大きなすべり台やいかだ渡りなどの遊具がある、地域の人々に愛される公園です。
園内の西側には、人工の小川の周囲に季節の山野草が植栽された「野草園」が広がっています。
八重咲きのドクダミが競うように咲いているのは、いかだ渡りのコーナーから野草園に入り、右手に伸びている「野山の彩り」ゾーンです。
藤棚の下に置かれたベンチの背後には、まるで小ぶりのバラのように見える「ヤエドクダミ」が無数に咲いています。ドクダミとは思えない艶やかさ!
普段目にするドクダミは、白い花びらが4枚の「一重咲き」のものですよね。実はこの4枚は花びらではなく、葉が変形した苞(ほう)です。
真ん中の棒状の部分が、小さな花が密集したものだそうです。
普通のドクダミが棒状の花の最下部にだけ4枚の苞を付けるのに対して、ヤエドクダミは棒状の花が密集した部分にも複数の苞が付いています。
この苞が大型化して、まるで八重咲きの花のように見えているそうです。植物の神秘を感じます。
ヤエドクダミを横から見ると、真っ白な複数の苞に彩られて、立体感があります。独特の造形美です。
ドクダミは「手折ると臭くて、抜いても抜いても生えてくる」という厄介者のようなイメージを持たれがちですが、ヤエドクダミには華やかな魅力が漂います。必見です。
園内中央にある野草管理所には、来園の時点で見られる植物や生物について、教えてくれるホワイトボードがあります。こちらにもぜひ立ち寄ってみてください。
ホワイトボードのおかげで、この日は園内の「山菜・薬草」ゾーンに咲く「スイカズラ」も見ることができました。
白くて細長い花を咲かせ、翌日には黄色っぽく変化するそうです。
はかなげな外見の花ですが、近寄ってみると甘い香りを放っています。爽やかないい匂い!
小川が流れる「水辺ゾーン」では、カワラナデシコも見頃になっています。先が細かく裂けた花びらが繊細な美しさです。
めずらしい八重咲きのドクダミが無数に咲く光景を見に、鎌倉公園 南側エリアの野草園へ足を運んでみてくださいね。「これがドクダミか…!」と目を見張ること請け合いです。
施設名: 鎌倉公園 南側エリア 野草園
所在地: 葛飾区鎌倉3-22-1
開園時間:
4/1~9/30 9:00~18:00
10/1~3/31 9:00~17:00
休園日: 年末年始(12/29~1/3)※月2回程度の不定休日あり
入園料: 無料
アクセス: 北総線「新柴又」駅から徒歩約5分
公式案内: https://www.city.katsushika.lg.jp/institution/1000096/1006903.html
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