【富士宮市】早春の僅かな期間だけ咲く 可憐な『春の妖精』カタクリの花が見頃を迎えています
カタクリは発芽から開花までに7年もの月日をひっそり土の中で耐え、まだ寒さが残り、他の草花が眠っている早春に、下向きに薄紫色の可憐な花を咲かせます。
早春の短い期間だけ姿を現す草花を「春の妖精」と言うそうです。
富士根北中学校の生徒たちと地元の有志がカタクリの調査、繁殖などの活動を行い、環境整備等をされて来られたおかげで、富士根北中学校の南側にカタクリの群生地が見られるようになりました。
富士根北中学校南側に『カタクリの里駐車場』と看板が出ていますので、曲がるとすぐに白い門があり、広い駐車場が広がっています。この時期だけ、善意で開放してくれているような未舗装の駐車場です。
駐車場からは、直接カタクリの群生地へ行けるようになっています。
ただし足元は柔らかい土で落葉もあり滑りやすいです。転ばないように気を付けてくださいね。
カタクリの花は遠目からですと確認しずらいのですが…
目を凝らすと、枯葉の隙間から沢山のカタクリの花が健気に咲いているのが分かります。
日が当たると、花弁が反るように咲きますが、日陰や雨の日には花弁は閉じたままなのだそうです。
日本のカタクリは1種のみですが、まれに白花も存在するそうです。
白色のカタクリは別種ではなく変異を起こしたもので、1万分の1の確率なんだそう。
見てみたいと探してみましたが、やはりそう簡単にあるものではありませんね。
とはいえ、絶滅危惧種であるカタクリの花を身近で見られる場所があるというだけでとてもありがたいことです。
久々の良い天気に恵まれ、まるでダンスを踊っているかのように、花弁を反らせて咲くカタクリがとても印象的でした。
こんな希少で可憐なカタクリの花ですが実は寿命は40 年から 50年と長寿なんだとか。
もしかしたら、今咲いているカタクリは私より多くの春を経験しているのかもしれません。
カタクリの里:静岡県富士宮市村山935-1(富士根北中学校の住所になります)南側