2024年夏「そうだ 京都、行こう。」CM舞台の寺院を訪ねてみた。青もみじに包まれた癒しの庭園鑑賞
こんにちは、南森エレナです。JR東海が1993年秋よりスタートした京都の観光キャンペーン「そうだ 京都、行こう。」。2024年夏は「京都がくれる癒し」をテーマに、京都でのさまざまな癒しのひとときを提案しています。
今回は、現在放送中の「そうだ 京都、行こう。」のCMに登場している寺院「蓮華寺(れんげじ)」を訪れてみました。
京都市左京区に位置する「蓮華寺」は、かつては京都駅付近の七条通にあったが、応仁の乱に際して荒廃。江戸時代初期の1662年に、加賀藩家老・今枝近義によって現在地に再興されたお寺です。
少し足を延ばせば人気スポットの瑠璃光院があるものの、京都観光のなかでもまだあまり知られていない穴場的なスポット。青もみじや紅葉の隠れた名所と言われています。
比叡山の麓にある「蓮華寺」
季節ごとに様々な表情を見せてくれる京都。春の桜、秋の紅葉と並んで美しいのが初夏に輝く青もみじの時期。新緑に包まれる初夏だからこそ出会える京都もおすすめです。
「蓮華寺」は、大原に向かう途中の上高野にあるお寺。市街地から離れた比叡山の麓の八瀬エリアにあり、京都駅から車で約30分、叡山電鉄叡山本線・三宅八幡駅から徒歩約10分の場所にあり、公共交通機関でも行くことができるのも魅力のひとつです。
【見どころ①】約300体の石仏群
山門をくぐると石畳の参道が庫裏まで延びており、爽やかな新緑に包まれた青もみじが出迎えてくれます。左手には京都市電河原町線の敷設工事に際して発掘された約300体といわれる石仏群が居並んでおり、仏像とは少し異なる他では見ることができない独特な雰囲気に思わず引き込まれてしまいます。
石仏群の写真撮影は許可されていないので、記憶に留めて心に刻んておいてください。
【見どころ②】静寂な書院から眺める癒しの庭園
「蓮華寺」の一番の見どころは、書院から望む「池泉回遊式庭園」。詩人・書家でもある石川丈山作と伝えられており、お堂の柱を額縁に見立てて眺めるとまるで名画のような趣を感じます。
美しい景色を目の前に、撮影をしたい気持ちを抑えてまずはゆっくりと書院に腰をおろして青もみじや木々が揺れる音、時々聞こえる鳥の声に耳を澄ましてみてはいかが。
何も考えずただぼーっとお庭を眺める、それだけで心身がリフレッシュできるはず。
【見どころ③】仏教の世界に見立てて配置された庭園空間
この「池泉回遊式庭園」にもちょっとしたストーリーがあるのでご紹介!庭は3つの灯籠で本堂を囲むような造りになっており、その3つの灯篭を極楽浄土に見立てています。
そして池の右手前に浮かぶ珍しい形の舟石は、本堂から極楽浄土への導きの光に近づくための乗り物を舟で表現しています。そのほか、極楽浄土の仏様に出合えた喜びの気持ちを表現する「鶴石」や「亀石」があり、ひとつの仏教の世界観が描かれています。
庭園の奥には池の水源となる湧水があり、高野川から水を引き入れた池は透き通るほど美しく、鯉も心地よさそうに泳いでいる光景も見ることができますよ。
この書院から青もみじのお庭を眺めるシーンは、今年の夏の「そうだ 京都、行こう。」のCMやポスターにも登場しており、CMでナレーションを担当する女優・安藤サクラさんもお気に入りのスポットなんです。
【見どころ④】本堂内の天井に描かれた天龍図
書院から右手に見える「本堂」に行ったら、天井を見上げてみてください。かつて大正以前に所在不明となり、仏師の西村公朝によって新たに画かれた「天龍図」も見どころのひとつです。
【見どころ⑤】本堂前に佇む2基の「蓮華寺型石灯篭」
本堂の前に佇んでいる2基の灯篭は「蓮華寺型石灯籠」として知られており、こちらも見どころのひとつ。六角形の笠をつけた珍しい形をしており、頂上に宝珠が乗った独特の形をしています。
この夏は、街中から少し離れるだけで穏やかな非日常的な風景に出会える「蓮華寺」を訪れて、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
【施設情報】
蓮華寺(れんげじ)
住所:京都府京都市左京区上高野八幡町1
電話番号:075-781-3494
拝観時間:9:00~17:00
拝観料:500円
定休日:8/13、14、24
アクセス:叡山電鉄叡山本線「三宅八幡駅」徒歩約10分。叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口駅」から徒歩約13分、京都バス「上橋」バス停から徒歩すぐ。
蓮華寺スポット情報(外部リンク)
「そうだ 京都、行こう。」公式サイト(外部リンク)
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取材協力:蓮華寺、東海旅客鉄道株式会社
本記事は蓮華寺と東海旅客鉄道株式会社の協力により特別に撮影許可を得て作成しています。記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。