【都城市】旧都城市民会館の作品も!105歳で永眠された画家弥勒祐徳氏の個展が開催中。(〜15日まで)
こんにちは、ベーグル犬885です。
今日はS.A.Lギャラリーへ個展を見にいきました。
S.A.Lギャラリーは版画家 黒木周氏 @shu_kuroki が運営するアートギャラリー&カフェ@ s.a.l_galleryです。
カフェは、料理が美味しいだけでなくとっても素敵な空間です。隣はアートスペースになって、今回はそちらにお邪魔しました。
第499回 弥勒 祐徳(みろく すけのり)展
今年の5月16日に105歳で永眠された弥勒祐徳氏、亡くなる1ヶ月前にも桜の絵を描き、生涯現役を貫かれました。
生前弥勒氏は個展を500回するという目標を持ち、作品に取り組まれていたそうです。
残念ながら497回でその生涯は閉ざされましたが、
残された作品は今も力強いメッセージを送り続けられています。
弥勒 祐徳氏について
西都市在住、宮崎県内を中心に活動。油絵を主に、水彩画、膨刻などを制作。テーマは神楽、仏像、太陽、桜など様々で、躍動的な画風が特徴である。自宅にギャラリー「彌動美術館」を構え、常時作品を展示。活動は精力的で、個展開催は450回を超え、99歳で100号の油絵「西都原の太陽」を描き上げた。
著書:「神楽を描く」「木喰さん」「絵が動く」他
経歴
1938 小学校代用教員となる。
1940 厄召。旧満州国、中国東北部、南方戦線に従軍。
1944 召集解除。青年学校助教諭となる。結婚。
1952 中学校教諭英語担当を経て美術を担当、本格的に絵を学ぶ。
1955 宮崎県美展に初入選。
1960 中学校図工科普通免許状を取得。
1964 第1回個展を開催。
1976 宮日美術展の無監査となる。
1978 中学校教諭を退職、県立都農高校で美術講師を務める。
1980 宮崎大学教育学部で美術講師を務める。
2001 妻が倒れ自宅で介護をしながら活動する。2007年に他界するまで毎日妻をスケッチし続けた。(著書「語れぬ妻へ」)
2010 福岡の村岡屋ギャラリーで400回目の個展を開催。
2018 「100歳展」を企画、99歳で100号の油絵を制作する。
受賞歴
多数
2012 西都市名誉市民
小学校の代用教員から戦後中学校の教員をしながら、画家としてもご活躍されていたそうです。多くの作品を残され、都城にもファンが多いとのことです。
作品は独特な作風で、どれも力強く躍動感に満ちています。
西都の桜や神楽やその他県内の多くの景色を切り取った作品が、その作品に似合う素朴な手作りの額縁とともに飾られています。
水墨画
木彫刻
今年の2月の105歳のお誕生日の時に記した書。
亡くなる直前4月にも今年の桜を描かれています。
旧都城市民会館が解体される前2021年の作品です。
存在感のあったあの旧市民会館を思い出しました。
今回は都城で499回目の個展で、次回は延岡で500回を迎え、その後も続いていくようです。500回は通過点に過ぎないようですね。
都城では3日間という短い期間ですが、ご都合がつく方は、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
【イベント概要】
第499回 弥勒 祐徳(みろく すけのり)展
〜宮崎が生んだ魂の画家〜
【日時】2024年7月13日(土)〜15日(月)10:00〜17:00
【場所】S.A.L gallery
【住所】〒885-0093 宮崎県都城市志比田町3778−2(Googleマップ)
【TEL】 0986−22−1435
【入場料】無料
【駐車場】あり