カビって何?何故発生するの?お掃除のプロがカビについて詳しく解説します!
こんにちは!ハウスクリーニングアドバイザーのりんごです。
梅雨の時期が大掃除をやり始める今の時期になると「カビとり」をする方多いかと思います。カビってよく言いますが、そもそもカビって何?なんで発生するの?と疑問に思ったことある方いませんか?
カビがどんなものなのか、発生する条件を知ることでカビ予防に何をすればいいのかが分かるので敵を知ろうとすることおすすめです(?)
カビって何?
カビとは、微生物の一種で、特に「真菌(しんきん)」というグループに属する生物です。私たちが目にするカビは、真菌が集まって成長したものです。カビにはさまざまな種類があり、生活の中で見かけるものには以下の特徴があります
基本的な特徴
多様な種類
緑色、黒色、白色、黄色など、色や形が多種多様。種類によって生育環境や影響が異なる。
胞子を作る
カビは胞子と呼ばれる小さな粒子を作り、それが空気中に漂って拡散します。胞子が適切な環境(湿度や温度)に落ちると成長を始めます。
湿気と栄養を好む
湿気が多い場所や、食べ物、木材、布など有機物が豊富な場所で繁殖しやすい。
種類と生活への影響
有害なカビ
室内の湿気で増えるカビ(例:黒カビ)は、健康に悪影響を与えることがあります。アレルギーや喘息を引き起こすこともあります。
有益なカビ
食品に使われるカビもあります(例:味噌や醤油の製造に使う「麹菌」、チーズの熟成に使う「青カビ」など)。抗生物質(例:ペニシリン)はカビから作られたものです。
カビが発生するための条件
湿度が高い
湿度が 70%以上 になると、カビが繁殖しやすくなります。水回り(浴室、キッチン)や、結露が発生する窓周辺などが特に危険です。
適切な温度
カビが繁殖するのに適した温度は 20~30度 です。ただし、低温(0度付近)や高温(40度以上)でも活動する種類もあります。
栄養源がある
カビは有機物を栄養源とします。例えば食べ物の残りやカス木材、紙、布などの有機素材皮脂やホコリなど人の生活から出る汚れ
酸素がある
カビは好気性(酸素を必要とする)微生物です。完全に密封された状態では繁殖しにくいですが、わずかな酸素があれば繁殖可能です。
時間
カビが成長し始めるには数時間から数日かかります。条件が整えば、短期間で繁殖が広がります。
カビが発生する条件をみると、お風呂や梅雨の時期にカビを見かける理由が分かりますよね。
具体例:日常生活でのカビの発生原因
浴室:湿度が高く、石鹸カスや皮脂汚れが栄養源に。
キッチン:食べ物のカスや湿った布巾、スポンジが原因。
窓際:結露で湿気がたまり、ホコリが栄養源になる。
冷蔵庫の中:食品のカスや袋の表面に付着した水分が原因。
予防策
湿気を取り除く
換気を徹底する(特に浴室やキッチン)。除湿器やエアコンの除湿機能を活用する。
掃除と拭き取り
食べ物のカスやホコリをこまめに掃除する。湿った場所を乾いた布で拭き取る。
防カビ剤の使用
防カビスプレーや、防カビシートを活用する。
結露の防止
窓に断熱シートを貼る。サーキュレーターで空気を循環させる。
とにかく湿度を取り除き温度管理もすることが大事になっていきます。
浴室のカビ予防でよく「お風呂上りに高温のお湯を壁などに全体的にかける」という方法を見かけることがあると思いますが、お湯だとカビの栄養分になる石鹸カスが溶けてかつ温度も高くなるため予防出来る、という理にかなった予防方法ということが分かります。どうですか?面白くないですか?笑
私は理系ということもあるのか(関係ないかもしれませんが)、こうやって原理を知るとおのずと対策が出来るし納得が出来るので、気になったことは調べるようにしています。
掃除は化学!なので原理を理解すると簡単に出来るようになるのでおすすめです。
カビの掃除方法はこちら
今年の汚れは今年のうちに!お風呂のカビ取り、程度別に解説(Yahoo!)