【木更津市】なんでこんなところに?巌根に現れたうどんの名店!おでんもうまい!手打ちうどんの「助次郎」
こんにちは、なかぶです。
街にあるお店にちょっと入ってみたら、実はあまり知られていない名店だった、なんてことありますよね。
今回は「ヒツジの皮をかぶったオオカミ」ではありませんが、見た目は何の変哲もないうどん屋さんなのに、その店主は東京で長年そばの名店を営んできたあと、なぜか巌根に移転してうどん屋をオープンさせたという、隠れた名店「うどんと小料理 手打 助次郎」さんを見つけちゃいましたので、紹介したいと思います。
そういえばなぜかおそば屋さんが多い巌根地区。
そんな激戦区にオープンした助次郎さん、うどんはもちろんのこと、夜のおつまみもなかなかでしたよ。
うどんは稲庭風の細麺
初めてうかがう助次郎うどんさん、何がおいしいのかもよくわからずにランチにうかがってみました。
入ってみると、お客さんは誰もいません…。
大丈夫かな…と思いつつ、店主からおすすめされるまま、さくらエビと玉ねぎのかきあげうどん(1,400円)を注文してみました。
カウンター越しの厨房からは天ぷらを揚げる「ジュー」っという音が聞こえた後、もうもうと湯気が上がり、うどんが茹で上がったのがわかりました。
そして到着したうどん。
ん?見た目はうどんじゃなくてそばっぽい?と思いつつ、まずは添えられたレンゲでつゆを一口。
出汁がしっかり効いたつゆ。
おお、これはうまい!
あとで聞いたところによると、宗田節とサバ節、こんぶで取った出汁にかえしを加えて作っているという、おそば屋さんのしっかりとしたおつゆとのことでした。
つゆを楽しんだところでメインのうどん。
第一印象の通り、稲庭うどんのような細いうどんですが、すすってみるとのど越しがよく、スルスルっと入ってしまう感じでこれもおいしいうどん。
ただ、讃岐うどんのようなコシを求める方には、ちょっと物足りないかもしれませんね。
かき揚げは表面サクサク、つゆにひたった部分はおいしいつゆがしみ込んでしっとりとしたおいしさ。
えびの香りもおいしい、1つでサクサクとしっとりの2つが楽しめるかき揚げとなっていました。
つゆ、うどん、かき揚げが三位一体となった、おいしいかき揚げうどん、そのおいしいおつゆまで、全部いただいちゃいました。
ごちそうさまでした~
店主はその道30年以上のベテラン
うどんをいただいたあと、店主の織田さんにちょっとお話を伺ってみました。
現在68歳の織田さんは、35歳で脱サラ、修行して、田園調布近くの奥沢でそば店をオープン。
その後中目黒や白金でもおそば屋さんをやっていたそうですが、知り合いのつてで今の巌根にお店を出したとのこと。
東京でお店を営んでいるときは、グルメ雑誌やテレビ番組にも複数回取り上げられるほどのお店だったそうですよ。
お店の周辺におそば屋さんが多いので、そば屋ではなく、うどん屋にしたということですが、完全予約制のコースで注文すればそばを出すことも可能とのことです。
もちろんそばもうどんも織田さんの手打ち。
店の奥にはうどんを打つ製麵室があります。
コース予約がある日には、少し多めにそばを打つそうなので、そういうときは、もしかするとそばをいただけることもあるかもしれませんね。
メニューはうどんのほかにもいろいろ
助次郎さんのうどんのメニューはこんな内容。
そのほか、カウンターに建てられた黒板にもうまそうなメニューの数々。
おすすめのストロング助次郎!ネーミングからしても気になる~、おでんもうまそ~と思いつつ、この日はお店を後にしました。
おでんもつまみもうまい!
うどんをいただいたあと、どうしてもおでんが気になって、寒くなった日の夜に再訪しちゃいました。
夜は赤ちょうちんが際立ちますね。
さっそく念願のおでん(1人前1,000円)を注文。(写真は2人前)
ちくわ、大根、こんにゃく、玉子、がんもどき?と鳥皮串の6点盛り。
大根はもちろん味しみしみのとろとろ。
こんにゃくもちくわもおいしい出汁がしみ込んで、食べ応えも抜群でした。
そして初めて食べた鳥皮串。
鳥皮って脂がちょっと苦手なんですが、しっかりと煮込まれてそのイヤな脂がぬけ、おいしい出汁がしみ込んで、いい感じのトロトロ感。
あっという間におなかの中に消えていきました。
織田さんの故郷であるという北陸のお酒といっしょにいただくと、体も心もぽかぽかに。
おでんだけではなく、おつまみも注文。
メニューにない白子ポン酢は、今日は北海道産のいいのがあるからとおすすめしてくれました。
エノキの天ぷらもサクサクで、しょうゆや天つゆじゃなくて、つゆに使うかえしでいただくという、うどん屋さんらしい食べ方でいただきました。
そして、シメにはもちろんうどん。
あたたかい肉ぶっかけ。
おでん、お酒、うどんと最高の宴になりました。
うまかった~
ごちそうさまでした。
助次郎の場所
こんな隠れた名店、助次郎さんは、県道木更津袖ケ浦線の巌根駅入口交差点から巌根駅方向にすぐのこの場所にあります。
お店の外観はこんな感じ。
店内はカウンター席と小上り2卓で、1人でも家族でも、仲間同士でもOKです。
小上りに置かれた椅子がちょっと変わってますが、意外に座りやすいです。
駐車場はお店の裏に5台分。
車で行っても大丈夫です。
寒くなる時期においしいうどんとおでんを!
やっぱりうどんやおでんは寒い時期においしいもの。
寒い夜、温まりに助次郎さんへちょっと寄ってみてはいかがですか?
職人ですが気さくな店主が待っててくれますよ。
ただ現在は織田さんワンオペなので、混雑時はちょっと時間がかかってしまうことはご容赦ください。
あ、年末から年始にかけて(12/31~1/10くらい)は、うどんではなくそばを提供するそうなので、年越しそばもOKです。(12/30は年越しそば準備のためお休み)
東京で親しまれた、名店の味を味わうチャンスですよ。
ではでは~