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【元住設メーカー勤務】知らないと後悔する!意外と知られていない「ビルトイン食洗機のデメリット」3選

シンプリストうた暮らし研究家

新築時にビルトイン食洗機を選ぶ人は約8割以上と、食洗機のある生活が当たり前になりつつあります。しかし、デメリットを知っておかないと「こんなはずじゃなかった!」と後悔することになりかねません。

元住宅設備メーカー勤務の暮らし研究家が、意外と知られていない「ビルトイン食洗機のデメリット3つ」について解説していきます。

1.使わなくても定期的に稼働させないといけない

ビルトイン食洗機を入れたものの、実際には「必要なかった」という人も一定数います。機械操作が煩わしかったり、少人数分の食器であればじぶんで洗った方が早いと考える人もいるからです。

しかし、ビルトイン食洗機の場合は、使わなくなったとしても定期的に稼働させないといけません。食洗機は水を直接流せるよう排水口とつながっており、ふだんは排水口部分に水を溜めて臭いがあがるのを防いでくれています。しかし、長期間使用しない場合、水が蒸発して強烈な臭いがあがってきます。そのため、ビルトイン食洗機が設置されている以上、1ヶ月に1回程度は運転し続けなければなりません。

2.耐用年数は約10年!本体台以外の費用もかかる

ビルトイン食洗機の機種によって異なりますが、平均耐用年数は約10年だといわれています。本体台は安いタイプでも5万円以上、高いタイプだと30万以上もかかります。そして、それプラス工事代も上乗せされるので、決して安くはない買い物です。

そして、アフター依頼のなかで上位に入るほど故障も多く、その際も部品代だけでなく、修理費や出張費なども加算されます。意外とコストがかかるのにも関わらず、計画的に積み立てている人は少ないです。こうしたことは、突然やってくるので「特別費」として予算建てしておいた方がよいでしょう。

3.取替時には扉の色が廃番となっている可能性が出てくる

システムキッチンにビルトイン食洗機を入れる場合、キッチンの扉に合わせて同色のパネルが貼られており一体感がある仕上がりとなっていますが、将来廃盤となる可能性があるので注意が必要です。キッチンの扉カラーは定期的に見直しがされています。需要が少ない扉は廃番となりやすいですし、人気のカラーでも値段高騰や供給先が生産をストップしたなどの理由で廃番、もしくは類似の色へと変更されることも珍しくはありません。

そんな場合に、ビルトイン食洗機を取り替えなければならなくなったらどうなるでしょうか?メーカーとしては「今ある色」で対応するしかないため、食洗機のパネル面だけ浮いてしまう可能性があります。インテリア性を重視してビルトイン食洗機にしたつもりでも、将来的に新築当初のキッチンのような統一感が失われることもあるので、注意が必要です。

デメリットも知ったうえでビルトイン食洗機を検討しよう

ショールームに来られたお客さんの中には、「標準でついていたからつけといたけど結局使わなかった」という人や「使わないのに月イチで稼働させないといけないなんて知らなかった」と不満を漏らす人もゼロではありませんでした。デメリットを事前に知っておくことで、周りに流されることなく自分軸で必要性を考えるきっかけとなれば幸いです。

※記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※記事内容は個人の感想や見解を含みます。

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暮らし研究家

「明日の自分をちょっとラクにしてくれる」を元に暮らしの情報を発信中です。得意分野は、片づけ、整理収納、インテリア、ライフスタイル、防災、アイテム紹介など。夫と小学生2人の4人暮らしで2LDK賃貸住まい。引っ越し経験10回の転勤族の妻でもあり、10年間の都会暮らしを経て現在は田舎暮らしをしています。

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