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2023年度Q2の純増数トップはソフトバンクに(2023年9月末携帯電話契約数)

不破雷蔵グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  
次々と発表される新型の携帯電話。契約数は…?(写真:アフロ)

電気通信事業者協会(TCA)の発表によれば、2023年9月末時点の携帯電話の契約数は主要3社(NTTドコモ、au(KDDIなど)、ソフトバンク)合計で2億745万7700件となり、前四半期比で1.3%のプラスを示した。純増数ではソフトバンクが119万9700件の増加(3か月単位)で、主要3グループ中トップの座を確保することとなった。au(KDDIなど)は85万3000件の増加で第2位、NTTドコモは54万3900件の増加で第3位のポジションについている。

2022年9月末時点の主なデータは次の通り。

・携帯電話3社全体……2億745万7700件

・事業者別

 NTTドコモ……8850万9400件(+54万3900)

 au(KDDIなど)……6594万6700件(+85万3000)

 ソフトバンク……5300万1600件(+119万9700)

↑ 携帯電話契約件数(2014年4月以降は3か月単位の情報公開、万件)
↑ 携帯電話契約件数(2014年4月以降は3か月単位の情報公開、万件)

↑ 携帯電話契約件数(前月比・前期比、2014年4月以降は3か月毎・3か月分の情報公開)
↑ 携帯電話契約件数(前月比・前期比、2014年4月以降は3か月毎・3か月分の情報公開)

↑ 携帯電話契約件数(増減、前四半期比、件数)(2023年7~9月期)
↑ 携帯電話契約件数(増減、前四半期比、件数)(2023年7~9月期)

2015年度第1四半期(4~6月分)では、いくつかの大きな動きがあった。以前は「ソフトバンクモバイル」と表記していた会社が「ソフトバンク」に変更。これは2015年4月以降の各種状況変化に伴うもので、

・2015年4月…ソフトバンクモバイルがソフトバンクBB、ソフトバンクテレコム、ワイモバイル(旧イー・アクセス)を吸収合併

・2015年7月……ソフトバンクモバイルが商号をソフトバンクに変更

といった流れとなる。これにより、2014年第4四半期まで非開示扱いだったワイモバイルの契約数がソフトバンクモバイルに加算されることになり、前四半期比が大幅に増加、さらに名前がソフトバンクモバイルからソフトバンクに変更となった次第。該当四半期で増減グラフにおいてソフトバンクの前四半期比が大きく増加しているが、突然同社の携帯電話の新規契約者数が大幅に増加したのではなく、別会社扱いだった非開示契約者数分が加算されたまでに過ぎない。今四半期は会社の合併などによる変化も無く、ほぼ各社の状況を表す値が算出されている。

今回発表された値を基に、3社間のシェアに関する現状を算出したのが次のグラフとなる。

↑ 3社間契約件数比率(2023年9月末時点)
↑ 3社間契約件数比率(2023年9月末時点)

NTTドコモが最大数を維持しているのは以前から変わりないが、過半数はすでに割っており、ソフトバンクとau(KDDIなど)が合わさればNTTドコモを超える値を示す状況に至っている。四半期前の状況と比較すると、NTTドコモがマイナス0.28%ポイント、au(KDDIなど)がプラス0.01%ポイント、ソフトバンクがプラス0.26%ポイントとなっている(小数点第三位以下は四捨五入されるため、すべてを足し引きしてもゼロにはならないこともある)。

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(注)グラフ中の「ppt」とは%ポイントを意味します。

(注)「(大)震災」は特記や詳細表記のない限り、東日本大震災を意味します。

(注)今記事は【ガベージニュース】に掲載した記事に一部加筆・変更をしたものです。

グラフ化・さぐる ジャーナブロガー 検証・解説者/FP  

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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