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同点の9回裏2死満塁で四国とBCの独立リーグOBが対決。その結末は?<韓国KBOリーグ>

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
サヨナラ打を放ったイ・ハクチュ(写真:サムスンライオンズ)

24日の韓国KBOリーグは4試合が雨天中止となり、サムスンライオンズ-ハンファイーグルス(テグ)の1試合のみ行われました。

ハンファは2-1の1点リードで終盤を迎え、逃げ切りを図るため8回裏から、抑え左腕のチョン・ウラム投手を投入。チョン・ウラム投手は8回を0点に抑え、9回も2死二塁であとアウト1つに迫るも、投球後に左足を滑らせて倒れ込むアクシデントで降板となりました。

急遽マウンドに上がった5番手のイ・ヒョンホ投手は、四球とヒットで1点を許して2-2の同点に。ハンファは6番手にユン・デギョン投手を送りました。

ユン・デギョン投手は2死一、二塁で4番イ・ウォンソク選手をショートゴロに打ち取るも、ショートがボールを握り損ねて落球。2死満塁となりました。

サムスンは一打サヨナラの場面を迎えて、打席には5番イ・ハクチュ選手。イ・ハクチュ選手は高校から韓国のプロを経ず渡米し、マイナーリーグでプレー。2017年には四国アイランドリーグplusの徳島インディゴソックスで活動した内野手です。

一方のユン・デギョン投手は高卒後、サムスンに在籍するも戦力外となり、昨年途中までルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCでプレーしていました。

日本の独立リーグ経験者同士が土壇場で顔を合わせたこの対決。カウント2-2となった6球目、イ・ハクチュ選手が一、二塁間を破る打球を放ち、三塁走者が還ってサムスンが3-2でサヨナラ勝ちしました。サムスンは3連勝で6位に浮上、敗れた最下位のハンファは3連敗です。

なお、この試合の勝利投手は1点を追う9回表に登板し、無失点に抑えたクローザーのオ・スンファン投手(元阪神)。オ・スンファン投手は今季初勝利で、KBOリーグでの勝ち星は2013年9月18日のNCダイノス戦以来となります。

◆「あすは4試合がダブルヘッダー」

新型コロナウイルスの感染拡大による開幕延期のため、今年は雨天中止の場合、翌日の同一カードがダブルヘッダーになります(7、8月除く)。そのためあす25日はサムスン-ハンファを除く4カードが、15時開始のダブルヘッダーで行われます。

<きょうのアン・グォンス(安田権守、トゥサン)>

トゥサンベアーズの2軍(フューチャーズリーグ)は試合がありませんでした。次の試合は26日(金)からのLGツインズとの3連戦です。

⇒ エリートだった「早稲田の腕立て王子」が遠回りして韓国でつかんだプロ野球選手の座

以下が1試合の結果です。

◇6月24日(水)の結果

・LG 中 止 キウム(チャムシル)

 勝:

 敗:

・SK 中 止 トゥサン(インチョン)

 勝:

 敗:

・KT 中 止 NC(スウォン)

 勝:

 敗:

・サムスン 3- 2 ハンファ(テグ)

 勝:オ スンファン

 敗:イ ヒョンホ

・ロッテ 中 止 KIA(プサン)

 勝:

 敗:

⇒ 2020年 韓国プロ野球公式戦日程表(ストライク・ゾーン)

⇒ リーグ順位表(ストライク・ゾーン)

※本項目は韓国KBOリーグ各球団から写真使用の許可を得ています。

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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