「ソチ」ってどんな所? ビーチリゾートで冬季五輪の不思議
新しい年も明け、ソチオリンピックが間近に迫ってきました。
「ソチ」ってどんな所なんでしょう?
「ソチ」は黒海の北東部に位置するロシア連邦の都市で、北緯約43度。
札幌や旭川と同じ位の緯度に位置します(↑上図参照)。
冬季オリンピックですし、ブルブル凍える寒さを想像しますね。
でも、実は、ソチはビーチリゾート。
スターリンをはじめ、歴代の指導者たちやセレブの別荘があり、プーチンも休暇を過ごしているとか。大会公式サイトの紹介を見ると「ロシアの最大かつ最も美しいリゾート」の一つと紹介されています↓。
気候区分は東京と同じ「温暖湿潤気候」。
黒海の影響で、緯度が高い割には温暖で、ヤシの木が立ち並ぶ風景に、ヨーロッパでは「最北の亜熱帯」とも言われているそうです。
ソチと東京の気温を比べたのが下の図↓です。
オリンピックが開催されるソチの2月は、最低気温が「3度」、最高気温が「10度」位。
東京とほぼ同じ気温です。
冬でも氷点下になることはほぼなく、夏は「38度」から「40度」 まで達することもあるそうです。
なぜこの温暖ビーチリゾートで冬季オリンピック?
キーワードは「二つの顔」
ビーチリゾートであるソチの中心のすぐ北側には、5000m級のカフカース山脈(コーカサス山脈)が横たわり、雪化粧した山々の風景が美しい景観を彩っています。
つまり、ソチは、「黒海沿岸のビーチリゾート」と「カフカース山脈の雪地帯」という、二つの顔を持つ地域なのです。
競技は二つの地域
オリンピックの競技は、上記の海岸と山岳地帯の二つの対照的な場所で開催。
氷上競技会場は黒海沿岸に位置する「Coastal Cluster」、
雪上競技会場はカフカース山脈にある「Mountain Cluster」で行われます。
2つの地域の距離は48キロ。新鉄道で30分、車でも1時間程度なのに、別世界が広がっているのです。
近年は暖冬のため雪不足が懸念され、雪の保管や400台以上の人工降雪機が準備されていましたが、12月に入り、寒波襲来で大雪となり、今のところ「雪不足の心配はない」ということです。
観戦の服装は?
フィギュアスケートなどの氷上競技しか見ないという方は、室内で競技を見るとき以外は、特別な防寒対策は必要ないと思います。
(東京や大阪で過ごすのと同じような服装でOK)
ただ、2月は雨が多く、例年、1週間に2日から3日程度は降るので、雨対策はした方が良さそうです。
一方、スキー競技を観戦される方は、低い所でも標高約600m、2000mの場所もあり氷点下。スキーウェアのような防寒対策をした方が良いでしょう。
私は、テレビ観戦ですが、選手の活躍はもちろん、ソチの街並みや山々の美しい風景にも注目したいと思います。
ちなみに、日本との時差は「5時間」。
寝不足の予感。。。
(「ソチオリンピック」 2014年2月7日から2月23日開催)
「参考」
ソチオリンピック公式サイトhttp://www.sochi2014.com/en/
The Voice of Russiahttp://voiceofrussia.com/
JOC(日本オリンピック委員会)[ http://www.joc.or.jp/games/olympic/sochi/]