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「五月病」と「自律神経失調症」に共通する心理的症状とは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、7万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

自律神経失調症とは自律神経のバランスが乱れた状態のことを言います。

病を発症する時には、自律神経の乱れによる症状が認められることがあるため、病を予防するためにも日頃から規則正しい生活を送ることが大切です。

特に季節の変わり目には、気温や湿度、気圧の変化が伴うため、知らず知らずの内に体に負担がかかってしまいます。

「気分がすぐれない」「疲労がとれない」「眠れない」などの症状を訴える方も多く、季節の変化と自律神経は強い関連性を持っていると言えるでしょう。

そこで今回は、ゴールデンウィーク(GW、春の大型連休)明けのこの時季になりやすい「五月病」と自律神経失調症について考えてみたいと思います。

「五月病」とは?

この記事を読んでいただいている方の中で、4月から新生活が始まったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

新生活は慣れないことが多く、自分では気が付かない内に無理をしてしまい約1カ月が経ったGW明け辺りから「なんだか体がダルい」「気力が湧かない」「不安で落ち着かない」「よく眠れない」などの症状が表れることがあります。

これを一般的に「五月病」と呼んでいますが、正式な医学用語ではなく、医学的には「適応障害」「抑うつ状態」などの病気と関係があると言われています。

特にこの季節に新入生や新入職員に起こりやすい症状ですので、心身の疲労を感じたら早めに医療機関を受診するようにしましょう。

「五月病」と「自律神経失調症」に共通する心理的症状とは?

新しい環境に適応するのは、膨大なエネルギーと気力が必要になり心身は常に緊張状態にあるといっても過言ではありません。

常に緊張によるストレスにさらされていると、交感神経が優位な状況が続くため自律神経は乱れ始めます。

放置していると自律神経失調症となり、さらにはうつ病を発症するリスクにもつながる恐れが出てきます。

では、五月病と自律神経失調症との共通する症状についていくつかあげてみたいと思います。

・意欲が湧かない

今まで興味があったことに対して関心を失ったり、何をしていても無気力になったりした時は注意が必要です。

・眠れない

漠然とした不安や焦燥感を感じて眠れない日が続くという患者さんも多くいます。

不眠症状が表れると、体力や気力を消耗するので翌日のパフォーマンスにも影響が出ます。

・外出が億劫になる

「学校や仕事に行きたくない」と思うことが多くなります。

また、学校や仕事のことを考えただけで気が重いということも…。

身体的症状については「食欲不振」「頭痛」「めまい」「胃痛」「腹痛」「動悸」などがあげられます。

新しい環境に早く適応しなければと、気持ちの上で焦ってしまい、ストレスを溜め込んでしまう方も少なくありません。

特に生真面目で責任感が強く、イヤと言えない方に多いため、自身の性格傾向を把握し、自分に負担を掛け過ぎないように調整していくことが必要です。

「五月病」と上手く付き合っていくには?

では、五月病を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか?

まず前提として五月病を予防するには、何よりもストレスを溜めないことが大切です。

ストレスは誰でも感じるものなので、まずはそのことを理解し、上手に気分転換をしていきましょう!

いくつかオススメの方法を提案したいと思います。

・新しい人との交流をポジティブにとらえる

昔からの旧友を大切にすることはもちろん大切ですが、新しい出会いを受け入れ、大切にしていきましょう。

また、今まで出会ったことのないタイプの人であれば、違った考え方や視点を学ぶことができ、今後の人生に大きく役立つかもしれません。

・役に立てることをする

新入社員であれば、慣れない仕事や環境にヘトヘトになるのは当然のことです。

また、立ち回り方や振る舞いに慣れていないこともあり、先輩社員から怒られてしまうこともしばしばあるかと推測します。

そのような場合は、自分が少しでも役に立てることをしてみましょう。

コピー用紙を補充する、ゴミを捨てる、不足しているものがないか確認するなどでも、誰かがしなければ業務が回らないとても大切な役割を持つ仕事ではないでしょうか。

・自分の時間を大切にする

自分の時間を大切にし、仕事は仕事!プライベートはプライベート!と気持ちを切り替えるように心がけましょう。

また、仕事とはかけ離れた趣味を持つことも良い気晴らしになるハズです。

結果的に日々の意欲を高めることにつながるかと思います。

まとめ

今回はこの時季に起きやすい「五月病」と「自律神経失調症」との関連性について考えてみました。

予防するには、何よりストレスと上手く付き合うことと、生活習慣を整えることが大切になります。

また、現在慣れない環境下にある方もあまり気負いせず、新しいことをするには失敗は付き物だと考え、気をラクに持つことも必要です。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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