台風2号に加え、もう一つの雲渦が発生中。北海道は厳寒で吹雪く所もあり、要注意。
タイトル画像をみると、南の台風2号とは別にもう一つの雲渦がオホーツク海に発生し、北海道付近に南下中です。
こちらは寒冷渦と呼ばれる上空の寒気に伴って発生した渦巻きで、同じように見える暖気に伴って発生する台風の渦巻きとは、まさに似て非なり。
全く異なる構造を持っています。
本州付近で夏日続出の中、北海道は吹雪く所も
寒冷渦に伴って発生した低気圧が今後北海道の東海上を南下していくのに伴い、網走や北見など、北海道の東部はきょう21日(水)夕方からあす22日(木)朝にかけて雪となり、オホーツク海側の沿岸部では強い風を伴って、吹雪く所があるでしょう。
計算上は、山沿いや山間部を中心に、多い所で10センチ~20センチくらいの降雪が見込まれていますので、特に峠道や風の強い沿岸部などは注意が必要です。
寒冷渦の影響を受ける北海道は、暑さ(夏日)一辺倒となっている本州付近とは全く異なる季節感となり、網走の予報をみると、きょう21日(水)午後から気温が急速ダウンし、あす22日(木)の最高気温は2度~3度程度の予想です。
ちなみに4月の下旬にもなって雪?と思われる方も多いかもしれませんが、北海道のオホーツク海側は最も最後まで冷たい空気の襲来を受ける地域で、4月下旬の降雪は特に珍しくはなく、5月のゴールデンウィークを過ぎても雪が降ることがあります。
東京とは季節感が2か月以上も違うことになります。
台風2号は沖縄の南から本州の南海上へ
寒冷渦よりもかなり先に発生していたもう一つの雲渦、台風2号の最新の情報です。
きょう21日(水)午前9時現在、中心気圧940hPa、最大風速45メートル、最大瞬間風速65メートルの非常に強い勢力で、フィリピンの東海上を北上しています。
相変わらず、速度が上がらず、自転車並みの時速10キロとなっています。
台風2号は今後台風が発生、発達すると言われる27度以上の暖かな海面上を抜けますが、それでも強い勢力を維持したまま沖縄の南を東進する見込みで、沖縄は長丁場の高波や一時的に強まるおそれのある雨や風などに注意、警戒が必要です。
沖縄の南を通過したあとは、本州の南をかなり離れて衰弱しながら東進し、週明けの26日(月)には小笠原近海で温帯低気圧に変わる見通しとなっています。