ヒョロヒョロ多肉どうしよう!?安心して冬を迎えるひと手間お手入れ法
長かった夏を乗り越え、ふと庭に目をやると、ヒョロヒョロか細く伸びた多肉植物が目に付きます。見てみぬふりをするには、あまりにも残念な姿ばかり・・・。
このまま冬を迎えても枯れる事は目に見えていますよね。
今日は、ヒョロヒョロに伸びた多肉植物達が安心して冬を向かえらる仕立て直しの方法についてご紹介していきます。
ヒョロヒョロは不健康な証拠です
大きくなったと喜んでよい成長とそうでない成長があります。
残念ながら、ヒョロヒョロと細い茎や葉と葉が間延びした姿はそうでない方の成長です。この状態を徒長といいます。
この姿で成長を続けても、
- 頭の重さに耐えきれず茎が折れる
- 外的刺激によって茎が折れる
- 触っただけで葉がポロポロ落ちる
- 病害虫に負けてしまう
こんな状態に陥る可能性が非常に強くなります。ようやく冬を迎え紅葉を楽しめるはずが、冬を迎える前に折れたり形を崩してしまいます。
今のうちに仕立て直す事をおススメします。
上に伸びる種類の仕立て直し
虹の玉や乙女心やクラッスラ属など、上に伸びる品種は、葉と葉の間が間延びし、茎が細く黄緑色で見るからに弱よわしいと状態が徒長の傾向です。
根元に近い順に葉を2~3枚残し、茎を切り落とします。
切り落とし残った(土に植えている)部分は、そのまま植えた状態にし、子株が成長するのを待ちます。リキダスなどの活力剤を少量使うと状態が安定します。
切り落とした先端部分は、形を整え新しい土の上へ挿します。この時すぐに水やりをするとカット部分が腐食する原因となるので、土に挿した2~3日後か2~3日経過して土に挿すといいです。およそ1週間~10日ほどで発根し水分を吸収できるようになります。
先端と根元以外の、茎の部分は葉を丁寧にとって葉挿しに使います。茎についていた部分を土に挿し、1~2週間ほど待つと発根発芽し、新たな生命として命を吹き返します。
ロゼットのように横に伸びる種類の仕立て直し
エケベリアやグラプト属など、お花のロゼットの様に横に広がる品種は、葉が細長く成長したり、葉が間延びしたり、葉がツルツルしたり、黄緑色の葉の状態を徒長といいます。
外的刺激で折れる事は少ないですが、病害虫には弱い傾向です。また、本来は形を楽しむ紅葉の時期もどこかおかしな姿になってしまいます。
上に伸びる種類同様、根元部分と先端部分の茎をカットするのがおすすめです。根元部分は子株が成長し、先端部分もやがて発根します。
先端部分は、思い切って葉をとり納得のいく形に整えてから植えるのもおススメです。10月下旬頃までであれば、冬を迎える前に葉1周分成長できます。
さいごに
せっかく成長したのにカットするのはもったいない・・・。ですが、仕立て直す事で可愛くするだけでなく、冬を越し春~夏を健康な状態で迎える事ができるので、結果長く楽しめます。
10月下旬頃まで絶好の仕立て直しシーズンですので、ぜひぜひ思い思いの形に仕上げてみてはいかがでしょうか?