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農業は女性でも輝ける!「農業女子プロジェクト」で仲間と共に新しい農業の形をつくる時代へ

榎本房枝農業女子/野菜ソムリエプロ

私は生まれたときから、農家の娘という状態で、朝から晩までずっと働いてる両親を見て「絶対、農業なんてやらない!」と強く心に決めて、料理の世界に入り、ホテル業界などずっとサービス業にいました。が、いろいろ食の世界にいるうちに、一次産業である農業がいかに大切かということを思い知らされて、実家の農業を少しずつ手伝うようになってからがスタートでした。

SNSで見つけた「農業女子」という言葉

実家の農業を手伝いはじめても、誰もまわりには同じ境遇の知り合いなんていないので、どうしていいのか?何をすればいいのか?聞きたいことがたくさんあっても、相談できる相手もいないので、SNSなどだけで情報収集していました。そんなとき、農水省で農業女子プロジェクトというものがあり、募集している!ということを発見したのです。国が農家と直接?しかも女性農業者限定?新規就農したばかりの何もわからない状態で、「農業やっています!」と国とつながっていいのか?不安しかなく、数か月の間、何をやっているのかSNSでその活動をチェックしながら見守っていました。

農業女子プロジェクトは新規就農者でもベテランでもOK

勇気を振り絞って、入ってみると同じ境遇の全国の女性農業者仲間がたくさんいて、ほんと驚きました。ベテランも新人も関係なく、みなフレンドリーに、自分の持っている知恵やアイデアなどドンドン出していく活発な場所でした。

女性農業者と参画企業コラボの製品開発が活発

農業を始めて感じたことは、トラクターが大きすぎて運転するのが大変で、クラッチに足が届かないなど、機械が男性向けに設計されている点が多く、女性にとって使いづらいものが多いということでした。そこで、女性農業者でも扱いやすいトラクターや、耕運機、刈払い機などの製品を、各企業と共同開発しました。その結果、非常に使いやすい機械が完成し、感動しました。

農林水産省・農業女子プロジェクト

今年、設立から10年になり、全国の農業女子仲間は1,000人を突破しました。女性農業者の知恵を様々な企業の技術・ノウハウ・アイデアなどと結びつけ新たな商品やサービス、情報を開発し、社会に広く発信しています。

目的は・・・

・社会、農業界での女性農業者の存在感を高める

・女性農業者自らの意識の改革、経営力の発展

・女性の職業の選択肢に「農業」を加える

農業に携わる女性であれば誰でも入会できるので、全国の女性農業者とつながってほしいです。まだまだ閉鎖的な農業の世界ですが、少しずつ声をあげられる環境が整えば、これからの農業も大きく変わり、「農業っていいね」と言われるような素晴らしい未来が築けると思います。

農水省・農業女子プロジェクト公式サイト

興味がある方は「農業女子メンバーに登録する」という場所から「参加申し込みフォーム」がありますのでチェックしてみてください。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

※この記事には個人の見解を含みます。

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農業女子/野菜ソムリエプロ

農業女子(農水省・農業女子プロジェクトメンバー)、農業内外の様々な企業とのコラボで、使いやすい商品開発をし、職業としての農業と、野菜の魅力を社会に発信中。農業女子としてメディア実績多数。農作業着など現場の意見を取り入れてもらい「ワークマン公式アンバサダー」として、商品開発あり。保有資格:野菜ソムリエプロ、調理師、フードアナリスト2級。

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