激しすぎる寒暖差、2日(火)は首都圏で短時間に10度も気温急降下か、気象病にも要注意
激しすぎる寒暖差予想
今夜日本海に進んでくる低気圧や前線に向かって、南から暖かく湿った空気が流れ込むため、東日本や西日本では大きく気温が上昇するでしょう。
ところが低気圧や前線が通過するあす2日(火)は西日本や日本海側から一転して寒気が流れ込み、大きく気温がダウンしそうです。
特に寒冷前線の前と後ろで非常に大きな気温差があるため、各地で激しい気温変化が起こり、短い時間で10度以上も気温の急降下する所もある予想です。
低気圧や前線に伴う大雨や北海道は大雪、また強風や高波などにはもちろん要注意ですが、今回はこの激しすぎる寒暖差にも注意が必要と言えます。
首都圏は2日(火)15時頃まで暖気エリア
首都圏の場合でみてみましょう。
上図の内、左側は降水の予想で、そして少々専門的ですが、この図中に東西に引いてある矢印のラインを南側からみた断面図が右側になります。簡単に言えば、若狭湾から関東平野あたりにかけての上空2000メートルまでの断面図です。
2日(火)15時の予想では、まだ関東平野は寒冷前線の前面の強い南風が吹いている領域に入っており、地上付近の気温は東京都心を含めて18度以上が予想されています。
ところが中部山岳部の西側は寒冷前線後面の冷たい空気(寒気)が控えています。
18時には一転寒気エリアに
2日(火)18時になると、寒冷前線は関東地方を過ぎて、ちょうど千葉県沖に出ているタイミングで、一転して、関東平野は寒冷前線後面の寒気に入れ替わっている予想です。
今回、この寒冷前線の気温傾度が非常に大きく、東西に10度以上もあるため、短い時間で激しい気温の急降下が見込まれています。
3時間で10度程度下がるのはもちろん、わずか1時間程度でこの気温変化が起こってしまう可能性もあります。
寒冷前線が通過する際は、横殴りの雨となる可能性もあり、雨の降り方にも要注意ですが、短い時間での気温の急変、気圧の急変は、気象病(気象や気圧などの変化により発症したり症状が出る病気)を悪化させる可能性もありますので、注意が必要です。
さいたまの場合
タイトル画像には東京都心のピンポイント予報を掲載しましたが、上図はさいたまのピンポイント予報です。
2日(火)15時頃まで南風で気温は18度くらいありますが、その後上述した気温傾度の非常に大きい寒冷前線が通過するため、18時には8度と10度も下がる予想です。
場合によっては、この気温急降下が1時間程度で起こってしまう可能性もあり、あまりないような気温変化が予想されていますので、お気を付けください。