トルコ軍事企業TAI、カザフスタンで軍事ドローン「ANKA」共同で開発・中央アジア諸国に販売
トルコの軍事ドローンといえば最近ではウクライナ軍がロシア軍の侵攻を撃退するために多く活用しているバイカル社の「バイラクタルTB2」が目立っているが、トルコの軍事ドローンは「バイラクタルTB2」だけではない。世界的にも軍事ドローンの開発技術が進んでいるトルコでは軍事メーカーTurkish Aerospace Industries (TAI:トルコ航空宇宙産業)の軍事ドローン「ANKA」も有名でトルコ軍でも利用している。
そしてTAIは軍事ドローン「ANKA」をカザフスタンでも開発、製造していくことを発表した。「ANKA」は監視・偵察、攻撃と利用できる。カザフスタンで製造された軍事ドローン「ANKA」は中央アジア諸国にも販売していく。軍事ドローン「ANKA」をトルコ国外で開発、製造するのは今回が初めて。カザフスタン軍は2021年11月に軍事ドローン「ANKA」を3台購入している。軍事ドローン「ANKA」はチュニジアも購入している。
トルコのエルドアン大統領も2021年8月31日に軍事大学での講演で「世界がトルコの軍事ドローンの技術を認めてきました。トルコは軍事ドローン開発力において世界でも一番の技術力を有しています。そのような軍事ドローンはテロリズム対策やシリアからナゴルノ・カラバフの紛争まで多くに使われています。今後3年から5年の間に、軍事ドローンだけでなく、あらゆる防衛技術で世界のトップレベルまで行くことが目標です」と語っていた。
実際にウクライナの紛争でのウクライナ軍による「バイラクタルTB2」でのロシア軍への攻撃で、トルコの軍事ドローンは名実ともに世界トップレベルに到達している。
▼TAIの軍事ドローン「ANKA」