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寄せ植えのガーデンシクラメンが見栄えしない!それには原因があります。写真でじっくり解説。

グロ子園芸愛好家 / FPライター

こんにちは、ファイナンシャルプランナーの園芸愛好家グロ子です。

花の生長がゆっくりな冬は寄せ植えに最適。
ガーデンシクラメンは植えてから日にちが経っても形が乱れないので、本来は寄せ植えにするととても映える花です。
それなのに植えた時がピークで後はさっぱり花が咲かなかったり、他の花と馴染まずに寄せ植えの一体感がでていなかったりするガーデンシクラメンをよくみかけます。

原因はそもそもの植え付けに失敗してしまっているから。
ガーデンシクラメンの寄せ植えに大きな違いがでる裏ワザをご紹介します。
写真で解説していきますね!

ガーデンシクラメンを植え付ける前にやる裏ワザ

下の写真はガーデンシクラメンをポリポットから抜いたところ。

1

葉に隠れてわかりにくいですが、そのままでもちゃんと球根の頭は出ています。

ガーデンシクラメンを株間をとって植えるなら、買って来たポリポットの地表のまま植え付けてかまいません。
つまり植え付けの地表は下の白線となります。

2

でも寄せ植えは複数の花苗を株間をとらずに植え付けます。
このやり方ではガーデンシクラメンは他の花に埋もれてしまいます。

ガーデンシクラメンを寄せ植えにする場合は、下の写真のように球根周囲の土を落とし、より球根が地表に出ている状態にして下さい。
上部の土がなくなっているので小さくみえますが、根鉢は崩していません。
根鉢は崩さないようにしましょう。

3

球根が1の写真よりたくさん頭を出しているのがわかりますか?
こうすることにより、球根を植え付ける地表も変わってきます。

ガーデンシクラメンを寄せ植えにする場合の地表は、下の4の写真の白線です。
2の写真と比べて、球根を出した分だけ下がっています。

4

ほんの少し地表を下げて植えるひと工夫をするだけで、球根に日光が当たり、次の花芽があがるようになります。
ガーデンシクラメンの苗が上に上がることによって葉が広がり、他の花との境界線が自然になります。
深植えすると花が減って葉は広がらず、寄せ植えの中でガーデンシクラメンだけがとってつけたように馴染みません。
ガーデンシクラメンあるあるの、花は植えた時に咲いていた最初のもので最後、という悲しい失敗ともさよなら。
ガーデンシクラメンが蒸れて、球根が柔らかく腐ってしまうことも防げます。

ガーデンシクラメンを複数植える時にやる裏ワザ

ガーデンシクラメンの苗をよく観察すると、ちょっと球根が傾いて植えられていたり、ポリポットの土が他より少なかったりと、同じ品種を同時に買っても微妙な個体差があります。

下の写真は寄せ植えにするガーデンシクラメンを、3の写真の状態にして並べたものです。

5

右端のガーデンシクラメンは日当たりが悪かったのか、花の茎が徒長して長くなっています。
左から2番目のガーデンシクラメンはもともとのポリポットの土が少なく、球根も少し傾いているようです。

複数のガーデンシクラメンを寄せ植えにする場合、必ず球根を地表に揃えて植え付けて下さい。

6

球根を揃えるのは6の写真の白線の位置です。
球根の高さを統一することによって、葉の高さが自然と揃うのがわかると思います。
シクラメンはぎっしりした肉厚の葉が存在感の要となります。
葉の位置が揃うことによって複数のガーデンシクラメンが一つになり、見応えのある寄せ植えになるのです。

よく見かけるのが、何も考えずに苗を並べて植えてしまう失敗。
6の写真の青線で揃えてしまう植え方です。
そうするとガーデンシクラメンに高い低いがでてしまい、ボコボコしたまとまりのない寄せ植えになります。

また、最初に花の高さを揃えて黄線で揃えて植えてしまう失敗もあります。
最初の花はすぐに萎れるので、これも結局葉の高さが揃わないボコボコした寄せ植えとなります。

ガーデンシクラメンは他の花と違い、切り戻しで姿を修正することができません。
植え付けの時点で高さを揃えることを忘れないで下さい。

ガーデンシクラメンを植え付けた後にやる裏ワザ

植え付け時に根鉢を崩さないガーデンシクラメンは、土を足して植えても地中に空間が残ってしまいがちです。
地中に空間があると根に水分が届かず、弱って枯れてしまいます。
植えたあと指で押さえて土を行き渡らせた後に、棒で苗の周囲をプスプスと刺して土が詰まっているかどうか確認して下さい。

7

ガーデンシクラメンを寄せ植えすると、もう絶対大丈夫と思っていても棒を刺すとぽっかり穴が開いてしまうことがあります。
この作業は植え付ける時だけではなく、定期的に何度もやって土が充実していることを確認しておきましょう。
棒で球根を傷めないように気をつけて下さいね。

冬は寄せ植えにとって一番良い季節です。
暖かい時期は花の生長が早いので、寄せ植えをつくってもすぐに形が崩れてしまいますが、12月からはその心配がありません。
この機会に裏ワザを使って、ガーデンシクラメンの寄せ植えに挑戦してみませんか?

より詳しくHPにも記事を書いています。ぜひチェックして下さいね。

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園芸愛好家 / FPライター

花、野菜、盆栽、コンポスト、ありとあらゆる植物系お稽古事をやり尽くした園芸歴30年のFPライターです。私の強みは自分で実際に経験した幅広い園芸ネタ。FPとしてコスパよく園芸を楽しむコツもお伝えします。コキア友の会代表(会員私だけ)

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