【夏休みは特に注意】小学生がLINEよりもTwitterに気をつけるべき理由とは?
小学校高学年になると、学童に入れず夏休みを一人で過ごさなければならない日もあるでしょう。
そのような状況下で、一部のご家庭では子どもに連絡手段としてスマホを持たせることがあります。
友だちとのLINEのやり取りでトラブルになることもあるかもしれませんが、実は最も注意が必要なのは「Twitter」の利用です。
今回は、なぜ小学生がTwitterに注意を払う必要があるのか、親がやっておくべき対策法なども解説していきます。
なぜ夏休みが危険?
夏休みには宿題や旅行などで忙しく過ごすこともありますが、学校へ通う日と比べると明らかに自由な時間が増えます。
実際、親が仕事で家にいないことも多く、その結果、子どもたちがスマートフォンを利用する時間が増えてしまいます。
このような時間の空白が、これまで利用していなかったSNSなどを始めてしまうきっかけになるのです。
LINEよりもTwitterが危険な理由
友だちとの連絡用に、LINEを利用している子もいるでしょう。
LINE自体もトラブルになることがありますが、もっと気をつけたいのはTwitterなどのSNSです。
LINEでは、基本的に小学生であればトラブルの相手も小学生となることがほとんどですが、SNSとなるとトラブルの相手が大人になる可能性が高いからです。
実際、サイト別の児童ポルノ事犯の被害児童数は、2年連続でTwitterが第1位となっています。
令和元年中(全被害児童2,082人)
サイト別の被害児童数が多いサービスは、以下の通りです。
- Twitter:807人
- ひま部:307人
- Instagram:120人
- LINE:81人
- マリンチャット:70人
- その他:697人
令和2年中(全被害児童1,819人)
サイト別の被害児童数が多いサービスは、以下の通りです。
- Twitter:642人
- Instagram:221人
- ひま部:160人
- TikTok:63人
- KoeTomo:63人
- その他:657人
※学生限定トークコミュニティ「ひま部」は2019年12月31日を以ってサービスが終了しています。「マリンチャット」は現在「ORCA(オルカ)」という名称に変更となっています。
Twitterで起こる危険とは?
Twitterは、ツイートへの返信やダイレクトメッセージの送信など、気軽にメッセージのやり取りができるため、暇つぶしには最適なツールとも言えます。
しかし、Twitterを通じて多くの子どもたちが性被害などに遭っているという現実もあります。
実際に、親に内緒でTwitter上で知り合った人と会ってわいせつな行為をされたり、写真のやり取りをして裸や下着の写真を送り合うことなどが起こっています。
こうした被害を避けるためには、基本的にはSNSを使用しないことが最善です。
もし使用する場合でも、徹底的な管理が必要となるでしょう。
子どもたちがSNSを利用する際には、事前にSNSの性質や危険性について教えることが必要です。
また、フィルタリングなどの利用も必須です。
子どもがSNSを利用する前にやっておきいこと3選
子どもが単独でスマートフォンを利用する場合は、以下の事前準備をするのがおすすめです。
- フィルタリングの設定をする
- ペアレントコントロールの設定をする
- 被害防止のためのマンガや動画を一緒に見る
1.フィルタリングの設定をする
フィルタリングサービスは、子どもが安全にインターネットを使い、保護者が安心して見守るための機能です。
フィルタリングの設定によって、以下のようなことができます。
- 有害・違法情報を遮断できる
- アプリの利用を把握できる
- 利用時間を管理できる
フィルタリングサービスの設定方法や内容については、各通信会社によって異なるため、公式サイトでの確認が必要です。
2.ペアレントコントロールの設定をする
ペアレントコントロールは、子どもがデジタルデバイスやオンライン環境を使用する際に、親や保護者が制限や監視を行うための機能です。
例えば、 iPhoneやiPadでペアレントコントロールを活用すると、以下のことができます。
- コンテンツとプライバシーの制限を設定する
- iTunes StoreやApp Storeで購入できないようにする
- 標準付属のAppや機能の使用を認める
- 不適切な表現を用いたコンテンツや特定のレートのコンテンツを阻止する
- Webコンテンツへのアクセスを制限する
- SiriによるWeb検索を制限する
- GameCenterの使用を制限する
- プライバシー設定の変更を認める
- その他の設定や機能の変更を認める
SNSを使用禁止にしたいのであれば、
「iTunes StoreやApp Storeで購入できないようにする」
「Web コンテンツへのアクセスを制限する」
といった機能を使うと良いでしょう。
3.被害防止のためのマンガや動画を一緒に見る
実際にどんな危険があるのかを知っておくと、いざというときの抑止力になります。
口頭で説明しても、年齢が低ければ低いほど、なかなか自分事として考えられないこともあります。
そのため、被害防止のためのマンガや動画を親子で一緒に見るのもおすすめです。
まとめ
子どもにスマートフォンの利用を許可する際には、親がまずどんな危険性があるのかを把握することが重要です。
それから、以下のような対策をしっかりと事前に行うことで、子どもの安全を守りましょう。
- フィルタリングの設定をする
- ペアレントコントロールの設定をする
- 被害防止のためのマンガや動画を一緒に見る
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
私はこれまで中学校と高校で教員として勤めてきましたが、現在は「YORI先生」として教育系ライターとして活動しています。
今後も育児や学校生活に役立つ情報を積極的に発信していきますので、フォローしていただき、次回以降の記事もお読みいただけると幸いです。