HSPは『適応障害』になりやすい!?「原因」や治るまでの道筋について
こんにちは、精神科医しょうです。
先日、
「HSPが適応障害を起こす原因と治るまでの過程を教えて欲しい」
というご要望があったので解説したいと思います。
本日の記事を読んで欲しい人
- HSP気質を持っているのではと感じている人
- 適応障害を起こして治るかどうか悩んでいる人
本日の記事を読むメリット
- HSPさんの適応障害の原因と治る過程がわかる
- 適応障害は治ると安心できる
この記事の信頼性
- 毎日30人以上の外来診療に加えインスタでの5万人以上のフォロワーさんへの発信をしている精神科医しょうが解説します
そもそも適応障害とは
まず最初に適応障害についてお話します。
適応障害は日常生活において、明らかなストレス因子が原因となって心身のバランスを崩し社会生活が困難な状態になったことを指します。
出現する症状としては様々で抑うつ症状のような精神症状だけでなく、身体の症状が出ることもあります。
ポイントとしては、「明確なストレス因子がある」ことです。
ストレス因子は人によってそれぞれで、人間関係だったり、長時間労働だったり、生活環境だったりそれぞれです。
ではHSPさんにとって適応障害を引き起こしやすい原因とは何なのでしょうか?
HSPが適応障害を起こしやすい原因
HSPさんが適応障害を起こしやすい原因としては複数ありますが、最も多いのは人間関係の悩みです。
人間関係の中でも特に職場の人間関係に苦しむHSPさんが多いですね。
なぜ職場の人間関係において、ストレスを感じやすいのでしょうか。
HSPの提唱者アーロン博士が唱えた、HSP気質であれば当てはまる4つの特徴があります。
その特徴とは、以下の4つです。
- 深く処理する
- 過剰に刺激を受けやすい
- 感情の反応が強く、特に共感力が高い
- 些細な刺激を察知する
こういった特徴があるためHSPさんは対人関係において、
「こんな事言ったらどう思われるかな…」
「嫌な思いをさせたくないから自分は我慢しよう」
「今日の上司はなんとなく機嫌が悪そう」
などなど周りに気を遣いすぎてしまったり、自分を犠牲にしすぎてしまったり、周囲の感情を受け取りすぎてしまうんですね。
友人関係であれば、距離をある程度とれるために可能なストレスとなることは多くはありません。
しかし、それが職場となるとなかなか距離を取ることも難しく、些細な刺激を察知しやすいHSPさんにとってはストレス因子から逃れられない環境なんですね。
そのため、職場の人間関係によって適応障害を起こしてしまうんです。
HSPの適応障害が治るまでの過程
まずは適応障害になっていると思われるような症状が出ている時点で、我慢せずに心療内科や精神科への受診をおすすめします。
症状があまりに強い場合は一定期間の休職も視野に入れましょう。
焦る気持ちもあるかと思いますが、ここは焦らずゆっくり休んでくださいね。
その後、主治医や職場とも相談しながら、業務調整や環境の調整をしていくことになります。
人間関係が原因であったのであれば、職場の異動が一番望ましいですね。
異動して現在の人間関係よりもストレスが少ない環境に移れればベストですね。
決して元の環境に我慢して戻ってはいけないです。
頑張り屋さんなHSPさんは我慢して同じ環境に戻ろうとしてしまうことが時々あるんです。
しかし、ここは我慢しちゃダメなんですよ!
環境を変えてストレス因子から離れて生活できれば、適応障害の症状も徐々に楽になっていくんです。
とはいえ異動する部署がないとか、異動先がないという場合には転職もやむを得ないかもしれません。
あなたが生き生きと暮らせる環境は必ずあるはずです。
だから絶望せず、今の苦しい環境で我慢し続けることだけは決してしないようにして欲しいですね。
まとめ
本日は「HSPが適応障害を起こす原因と治るまでの過程」についてお伝えしました。
もし今、あなたが適応障害に苦しんでいるのであれば、決して我慢しすぎないでくださいね。
あなたが生き生きと暮らせる環境は必ずあるんです♪
そして、あなたの生きづらさが少しでも楽になるような発信を今後も続けていきます!
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