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島根県出雲市駅で遭遇!2編成のみのレア車両は車載型ICカードリーダー搭載のキハ126形気動車

鉄道乗蔵鉄道ライター
山陰エリアは出雲市駅から米子方面でICカードが利用可能た(筆者撮影)

 JR各社におけるICカード乗車券の利用可能エリアは年々、広がりを見せている。JR西日本管内の山陰地区においても特急やくも号が走る伯備線と山陰本線の倉敷―伯耆大山―出雲市間と、途中の米子駅から分岐する境線の全区間でICカード乗車券の利用が可能となっている。

 ICカード乗車券の取り扱いについては、伯備線・山陰本線の倉敷―伯耆大山―出雲市間については、ほかの多くの地域と同様に駅に設置されたICカード改札機に乗車時と下車時にカードをタッチすることにより運賃精算を行う方式が取られているが、一方の境線では起点の米子駅と終点の境港駅を除き、車両に備え付けられた車載型ICカードリーダーで運賃の精算が行われていることが特徴だ。

 境線で使用されている車両は、国鉄型のキハ40系気動車がメインであるが、平日の一部普通列車と臨時快速みなとライナーにキハ126形気動車が使用されることから、全10編成20両あるキハ126形気動車のうち2編成4両のみに車載型のICカードリーダーが搭載されている。このキハ126形は鳥取県と島根県の資金援助によって製造された車両であることから基本的には山陰本線の鳥取―益田間を中心に運用されているが、境線以外での運行時にはICカードリーダーは使用停止の措置が取られている。

 筆者は、先日、山陰本線のICカード利用可能区間である出雲市―松江間の普通列車に乗車した際に、この車載型ICカードリーダー搭載のキハ126形に遭遇した。出雲市―松江間では各駅にICカード改札機が設置されていることから、当然のことながら車載器は使用停止状態となっていたが、ICカード乗車券利用可能区間で、ICカード車載器が使用停止になっている車両に乗車するといういささか違和感のある体験をすることができた。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。

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