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【ランニングシューズ】してはいけない行為3選。シューズを大事に扱おう

牧野仁マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

|シューズの履き方、保管の仕方大丈夫ですか?

 ランニングを続けている人でも、思わず行ってしまうシューズの履き方や保管方法について、していけない行動を3つにまとめました。シューズを長く持たせたい、足の怪我を防ぎたい、そんな方は是非参考にして下さい。

踵の黄色部分がヒールカウンター
踵の黄色部分がヒールカウンター

1.シューズの踵を踏む

 急いで外出するときに、思わず行ってしまいがちなのは、シューズの踵を踏んでしまうこと、ランニングシューズは踵をサポートして安定にさせるために「ヒールカウンター」という半円状のパーツが入っています。これを潰してしまえば、足を入れてもシューズは合わなくなる、酷い場合は踵にパーツが当たり怪我の原因になります。絶対に踵は踏まないように

紐を解かずに履き、つま先で合わせる
紐を解かずに履き、つま先で合わせる

2.シューズの紐を解かずに履く

 シューズの紐、解いていますか?1の踵を潰すのに関連しますが、紐を解いていなければ、無理に足をシューズに入れます。知らずにひもは緩み、シューズの中で足が遊んでしまいます。更に足がうまく入らないので、つま先をトントンと合わせ履いていませんか?ヒールカウンターに踵を合わせていないので前後に遊びが出来てしまいます。この状態で走れば、シューズが脱げないように走ることになったり、つま先や前足部の両サイドがシューズにあたり違和感を感じやすくなります。更にシューズのサイズを上げてしまう恐れがあります。必ず紐を解いて履きましょう。

踵をヒールカウンターに合わせる
踵をヒールカウンターに合わせる

|シューズを正しく履こう

ランニングシューズの正しい履き方は、以下の通りです。

  1. 紐を解く
  2. 足を入れつま先を上げ踵をトントン叩く
  3. つま先を上げた状態で紐を結ぶ

フィット感が全く違います。

3.下駄箱や箱にシューズをしまう。

 足は一日コップ一杯分の汗をかくと言われます。走り終わったシューズをそのままにしていませんか?更に下駄箱にそのまま入れれば、通気性が悪いので更に湿気を含み、ミッドソールがボロボロになる「加水分解」が早く発生しシューズの劣化を加速させます。

走り終わったらするべき方法
・シューズの紐を解き、インソールが外せれば、別にする
・シューズの周りの汚れを落とす(ブラシやウエス)
・通気性の良い場所で陰干しする(24時間程度)

 履き終わったら、湿気と埃を取りましょう(ちなみに私は毎回軽く洗います。※シューズの洗い方)。更にシューズの中に新聞紙など入れれば湿気が取り除けます。下駄箱は除湿剤や除湿シート、新聞紙をひくなどと同時に空気の入れ替えをして下さい。本来は通気性の良い場所で補完するのが望ましいです。

 未使用でも箱に入れっぱなしですと「加水分解」は起こります。大切だからと言ってメンテナンス後に箱でしまうのはお勧めできません。

 シューズを大事に扱い少しでも長持ち出来るように心がけましょう。

Written by マラソン完走請負人/牧野仁です
 有限会社スポーツネットワークサービス代表取締役。初心者向け走り方教室「Japanマラソンクラブ」を立ち上げ、様々な方々に走るまでの準備やケガを防ぐ走しり方などを指導。走ることを軸に、旅行(旅RUNの名付け親)や食、健康、美など提供しています。ジョギングインストラクター資格認定講座も開催。
著書;楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)。フルマラソンスタートBOOK(エイ出版)。目からウロコのフルマラソン完走新常識(実業之日本社)など多数。
テレビ;「ラン×スマ(NHK BS)」「ソレダメ(テレビ東京)」など出演。
「相棒」「警視庁・捜査一課長」などランニング監修。
雑誌;Tarzan(マガジンハウス)ランニングスタイル(エイ出版)MONOQLO(晋遊舎)など、監修
YouTubeチャンネル:ビギナーランニングマガジン / 完走請負人牧野.

マラソン完走請負人/ランニングトレーナー

楽に、楽しくを走るをモットーに、2006年Japanマラソンクラブを立ち上げ、旅RUNなどをプロデュース、NHKBS「ラン×スマ」などテレビ出演や著書「楽して走ろうフルマラソン(ランナーズ)」著書多数

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