【京都市上京区】わずかな文字数から読み解く。墨書土器の特別展示が7月15日まで《京都市考古資料館》
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京都市考古資料館で特別展示「漢字のある墨書土器」が開催されています。
規模としては小さ目の展示会ではありますが、なかなか興味深い内容でした。
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そもそも墨書土器とは何でしょう?
墨書土器(ぼくしょどき)とは、古代日本において、漢字などの文字や、記号・絵を土器の表面に墨で書き記したものの事です。
この展示会では、主に平安時代の墨書土器が展示されています。
墨書土器に記されている文字は一文字から数文字程度で、情報としては断片的で、書かれている意味や意図を正しく知る事は大変難しいようです。
だからこそ、そこから想像する余地があると感じました。
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例えばこちらは「阿古継」と読めます。名前のようです。
わざわざ名前を書くという事は、器を使用する際に、他人への使い回しをしない風土があったのかもしれません。
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こちらは「午日語」の三文字。
何かのおまじないだと言われていますが、語り合いたい人でもいたのでしょうか?
少し気味の悪い絵も書いてありますが、呪いの言葉でなければ良いのですが。
この様に、勝手な想像をして楽しむ事ができました。
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特別展示 漢字のある墨書土器、展示期間は7月15日までです。
入館無料なので、ぜひお立ち寄り下さい。
《施設情報》
●開館時間
午前9時~午後5時 (※入館は午後4時30分まで)
●休館日
月曜 (※月曜が祝日または振替休日の場合は翌日)
年末年始12月28日~1月3日
●入館料 無料
●交通案内
JR京都駅・地下鉄二条城前駅から
市バス9系統
→『堀川今出川』停留所下車 西へ2分
地下鉄今出川駅から
市バス51、59、201、203系統
→『今出川大宮』停留所 考古資料館前下車すぐ
●所在地
京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1
●TEL 075-432-3245