【京都市上京区】地獄に堕ちたとされる紫式部を供養 7月1日より夜間特別拝観《千本ゑんま堂》
毎年7月1日から、本尊を閻魔法王とする、上京区の「千本ゑんま堂引接寺」で行われる夏の行事「風祭り」。7月15日までの期間は、夜間拝観として19時から本尊が開扉されます。
このオープニングにあわせて、境内で「紫式部供養奉納演奏」と称して、コンサートが開催されます。千本ゑんま堂と紫式部、実は深い繋がりがあります。
千本ゑんま堂は、現世と冥途とを行き来して閻魔法王とも交流があったと伝えられる小野篁(802年ー853年)が建立したゑんま堂を始まりとしています。
こちらには紫式部の供養塔があります。
実は、紫式部は地獄に堕ちたと噂された時期があるとか。
仏教では架空の物語を作るということは「嘘をついてはいけない」という五戒の一つ「不妄語戒」に当たるとされ、源氏物語はこれに該当する…と考えた人もいたようです。
そこで、地獄に堕ちたと噂されていた紫式部を救うため、千本ゑんま堂には、紫式部の子孫といわれる円阿が建てた供養塔があるのです。
「風祭り」の期間中は、本尊の閻魔法王像がライトアップされ、境内の風鈴が心地よい音色を奏でます。
暑い日の夕涼みに、是非お出かけ下さい。
夜間特別拝観 風祭り
開催期間:2024年7月1日(月)~15日(月・祝)
本尊開扉:19:00~
所在地:京都市上京区千本通蘆山寺上ル閻魔前町34
TEL:075-462-3332
アクセス:
京都市バス「千本鞍馬口」下車、南へ歩いてすぐ。
または「乾隆校前」下車 北へ歩いてすぐ。